- 予算区分
- AN 所内公募B
- 研究課題コード
- 1616AN003
- 開始/終了年度
- 2016~2016年
- キーワード(日本語)
- マルチパーパスモビリティ,極小モビリティ
- キーワード(英語)
- Multi-purpose Mobility, Extremely Ultra-compact Electric Personal Mobility
研究概要
地球の平均気温上昇を産業革命前の2℃未満に抑える目標に向けて、運輸特に自動車部門では電気駆動系が導入中であるが、不十分である。一方、高齢者が原因の自動車事故の減少、移動手段の確保には、公共交通機関の利用が必要だが、スムーズな移動手段が貧弱なため、未だに車主体の移動が続いている。
低炭素社会と超高齢社会に対応し、都市でも過疎地でも利用可能な、独立または公共交通機関との連携でシームレスな移動を実現かつ、利用者とその家族等に安心安全を付与する見守り機能付き移動手段(マルチパーパスモビリティ=mPm)のあり方と社会への普及方策を技術、制度、受容性等から検討し、産学官で連携した研究体制をもとに、パッケージとして提案、社会への適用を目指す。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:
全体計画
公共交通機関と連携したシームレスなモビリティに必要なのは、公共交通機関への持込における現状の制限を踏まえ、利用者がどの程度までのサイズ、重量等を受容できるか、どのようなサービスがあれば利用しようと思うか等であり、試乗会や展示会等で意見を求め、実現可能なサイズと重量、利用時に必要とするサービスの見極めと実現方策、社会的な実現方策の提案を行う。
老若男女が安心安全そして快適にモビリティを利用するための技術(見守りシステム、車両制御、災害対応など)の情報を収集、研究協力機関と具現化を検討し、開発する。
環境未来都市や環境モデル都市等の自治体と連携して社会実証試験を実施し、普及に向けて必要な、モビリティ本体の機能、安心見守り機能等の周辺サービス、一体としてのパッケージ化の構成等を明らかにする。
今年度の研究概要
(1)「mPmの受容性検討」:公共交通機関への持込における現状の制限を踏まえ、利用者がどの程度までのサイズ、重量等を受容できるか、どのようなサービスがあれば利用しようと思うか等に関して、試乗会や展示会等で意見を求め、実現可能なサイズと重量、利用時に必要とするサービスの見極めと実現方策、社会的な実現方策の提案を行う。それを基に協力企業等と現物を試作する等により、具現化を行う。
(2)「mPmの目的を実現する技術的検討」:老若男女が安心安全そして快適にモビリティを利用するための技術(見守りシステム、車両制御、災害対応など)の情報収集体制やシステムについて、研究協力機関と具現化を検討する。その実現のための産官学一体となった体制は構築済みであり、関係機関と情報交換を行う。
(3)「社会への普及方法」:環境モデル都市等の自治体と連携して社会実証試験を実施し、普及に向けて必要な、モビリティ本体の機能、安心見守り機能等の周辺サービス、一体としてのパッケージ化の構成等を明らかにする。また、アイデア等を国際学会にて発表、取組をアピールする。
外部との連携
東京都市大学他との共同研究
- 関連する研究課題
課題代表者
近藤 美則
- 地域環境保全領域
広域大気研究室 - 特命研究員
- 博士(工学)
- システム工学