- 予算区分
- ZZ 個別名を記載 三井物産環境基金研究助成
- 研究課題コード
- 1416ZZ001
- 開始/終了年度
- 2014~2016年
- キーワード(日本語)
- 持続可能な発展,資本概念,衡平性,費用負担,気候変動,正義
- キーワード(英語)
- sustainable development, concept of capital, equity, cost distribution, climate change, justice
研究概要
本研究課題の親課題である、「持続可能性とWell-Being—4種の資本概念とその限界」の核は、「持続可能な発展とは何か」という問題を、「自然資本」、「人工資本」、「人的資本」、そして「社会関係資本」という4 種の資本概念とそれらの相互作用に基づいて理論的に説明することを試みることにある。その上で、持続可能な発展の進捗状況を定量的に計るための評価方法を、これら4 つの概念の定量化手法に基づいて確立することを目指す。
本サブテーマは、気候変動や生物多様性等の個別の問題について、不確実性、壊滅的損害、マキシミ
ン原則を考慮しつつ世代内・世代間衡平性をいかに図るかについて具体的な考え方を提示するとともに、気候変動の緩和対策の費用負担配分、適応策の費用負担配分、生物多様性の保全と利用の費用と便益の配分について、両衡平性を踏まえた結論を示すことを目指す。
研究の性格
- 主たるもの:政策研究
- 従たるもの:
全体計画
2014年度:
既存研究を踏まえ、4 つの資本と、気候変動問題及び生物多様性保全問題との関係を明らかにする。
2015年度:
気候変動問題及び生物多様性等問題について、不確実性、壊滅的損害、マキシミン原則を考慮しつつ世代内・世代間衡平性をいかに図るかについての方策を検討する。
2016年度:
過年度の成果を踏まえ、気候変動の緩和対策の費用負担配分、適応策の費用負担配分、生物多様性の保全と利用の費用と便益の配分に関する枠組みを検討する。
今年度の研究概要
気候変動問題と正義の問題について、既存研究のレビューを行い、4資本概念と同問題について、関連研究者と議論を行う。
外部との連携
・本研究課題は、「持続可能性とWell-Being—4種の資本概念とその限界」 (課題代表者: 大塚直早稲田大学早稲田大学大学院法務研究科教授) の下のサブテーマのひとつである。
・本サブテーマでは、鶴田順海上保安大学校准教授の研究協力を得る。
課題代表者
久保田 泉
- 社会システム領域
地域計画研究室 - 主幹研究員
- 博士(法学)
- 法学,政策学,行政学
担当者
-
江守 正多