- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 1215CD001
- 開始/終了年度
- 2012~2015年
- キーワード(日本語)
- アジア,途上国,シナリオ,水衛生環境,技術データベース
- キーワード(英語)
- Asia, Developing country, Scenario, Water and sanitation environment, Technology database
研究概要
アジア地域途上国の衛生改善は、地域特有の制約条件でシステムが適切に機能・普及しない例は少なくない。また水利用から排水の流れは考慮されるが、排水から水環境、水利用への配慮が不足し、その結果として適切な公衆衛生、水環境保全がなされていないケースが多い。本研究では、アジア途上国諸都市において、自然・社会環境のプロファイリングを行うとともに、水・汚濁物フローを把握することで、適切な代替水利用・排水システムシナリオを提案し、それを評価するモデルの開発を目指す。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:政策研究
全体計画
初年度は基本データ収集の準備等を中心に進め、2、3年目にモデル開発・検証を行う。4年目には代替シナリオを提案・総括する。具体的には、アジア途上国諸都市での自然・社会環境をプロファイル化し、それに基づいた、水環境改善シナリオを検討し、その結果より、適切な代替水利用・排水システムシナリオを提案し、さらにそのシナリオの長短を、水環境保全・人への衛生安全さらにコストの面から評価するモデルの開発を目指すものである。そのため、アジア十数都市での水環境調査と、特定都市での詳細汚濁物発生・移動調査、文献等による処理技術のデータベース構築、都市の水・汚濁物フローの把握を実施する。
今年度の研究概要
モデル化にあたって必要な技術情報を収集し、汚泥発生量や収集技術の必要スペック等のデータを整理し、適用技術・規模を試算する。汚泥処理システムの社会的制約条件等の基礎調査を実施し、シナリオごとのコスト、汚濁負荷量、エネルギー消費量、温室効果ガス排出量などの目安を算定できるようにモデルを構築する。
外部との連携
共同研究機関:京都大学(代表)、流通科学大学、(公財)地球環境戦略研究機関
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