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人工湿地を用いた東南アジアの最終処分場浸出水管理の提案:処理性能の向上化の検討(平成 26年度)
Approach to the management of landfill leachate by constructed wetland in Southeast Asia: improvement of pollutants reduction

予算区分
KZ その他公募
研究課題コード
1414KZ001
開始/終了年度
2014~2014年
キーワード(日本語)
埋立地浸出水,人工湿地,東南アジア
キーワード(英語)
landfill leachate, constructed wetland, Southeast Asia

研究概要

東南アジア諸国の多くでは、廃棄物埋立地浸出水の処理を貯留池による自然蒸発・浄化に依存していることから、廃棄物埋立量の増加及び雨季における大量の降雨により、汚濁物質を含む浸出水の系外漏出による周辺地域への環境汚染が懸念されている。本研究では、東南アジアの経済・技術力を考慮した、持続可能な浸出水管理として、人工湿地の導入を提案する。熱帯地域における人工湿地を用いた浸出水管理の適用性を評価するとともに、運転条件を制御することによって、人工湿地による水量削減効果・有害化学物質の除去の向上化を試みる。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

タイ王国ノンタブリ県に位置する廃棄物埋立地をモデルケースとして、パイロットスケールの人工湿地を現地に設置し、実浸出水を用いて研究を実施する。熱帯地域特有の乾季・雨季の季節変動が、人工湿地による水量削減量及び有害物質の除去能に及ぼす影響を明らかとするとともに、様々な運転条件下における人工湿地の処理性能 (水量削減量、有害物質の除去) を比較する。得られた結果をもとに、処理性能の向上化に関わる運転因子を明らかとする。

今年度の研究概要

まず、処理対象水である埋立地浸出水に含まれる有害物質の季節変動を把握する。また、乾季・雨季において、人工湿地を用いた浸出水処理試験を行い、現地の気象条件が、浸出水量の削減量及び有害物質の除去能に及ぼす影響を評価する。加えて、水位が異なる流入方式 (伏流式及び表面流式) や、流入頻度による、有害物質の除去能を比較することで、人工湿地による有害物質の除去効果の向上に向けた運転条件を提案する。

外部との連携

カセサート大学

備考

関連先
アジアの都市廃棄物管理の発展に応じた埋立地浸出水対策の適正な技術移転に関する検討
アジア地域に適した都市廃棄物の適正管理技術システムの構築

課題代表者

尾形 有香

  • 資源循環領域
    試験評価・適正管理研究室
  • 主任研究員
  • 博士 (工学)
  • 生物工学
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