- 予算区分
- AQ センター調査研究
- 研究課題コード
- 1415AQ006
- 開始/終了年度
- 2014~2015年
- キーワード(日本語)
- 化学イオン化質量分析法,揮発性有機化合物,自動車排ガス,二次有機エアロゾル
- キーワード(英語)
- Chemical ionization mass spectrometry, Volatile organic compound, Automotive exhaust gas, Secondary organic aerosol
研究概要
揮発性有機化合物は大気汚染の原因物質のひとつであり、光化学オゾンや二次有機エアロゾルを生成し、人への健康被害が懸念される他、気象場の変化によって地域スケールでの水循環等や将来の気候にも影響を及ぼすことが考えられている。その影響を定量的に評価していくには、大気酸化過程の理解が必要であるが、低揮発性有機化合物の検出に見落としがあることが指摘されている。本研究では、化学イオン化質量分析法を用いたオンライン計測法で、これまで見落としていた含酸素揮発性有機化合物やオリゴマーなどの検出を行い、揮発性有機化合物の大気酸化過程の解明に貢献する。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
自動車の排ガスなどの一次放出や炭化水素の酸化過程で生成する二次生成される低揮発性有機化合物を、試薬イオン切替型陽子移動反応質量分析計で検出を試みる。試薬イオンとしては、H3O+、NO+、O2+、Xe+、Kr+で、各化学種に最適な検出法を決定し、測定を行う。
今年度の研究概要
多種類のアルカンのリアルタイム計測に、NO+を用いたイオン化が適していることを見出したので、中間揮発性(C13-C18)の直鎖・側鎖アルカンの感度の決定を行う。
外部との連携
蒸発ガスの研究は、山田裕之 主任研究員 (独立行政法人交通安全環境研究所) と共同で行った。
- 関連する研究課題
課題代表者
猪俣 敏
- 地球システム領域
地球大気化学研究室 - 主席研究員
- 博士(理学)
- 理学 ,化学