- 予算区分
- MA 委託請負
- 研究課題コード
- 1313MA001
- 開始/終了年度
- 2013~2013年
- キーワード(日本語)
- サンゴ礁保全,統計モデリング,大量発生
- キーワード(英語)
- conservation of coral reefs, statistical modeling, outbreak
研究概要
サンゴ礁域においてオニヒトデは数年周期で大発生しサンゴを食害するが、近年その発生頻度は増加傾向にある。このためオニヒトデの大量発生メカニズムの理解と予測が求められている。その手法として、個体密度や食痕数の広域モニタリングや、稚ヒトデのモニタリングが提案され、地域関係者にとって有効な手段として検討されている。これらの手法に加え、統計モデルやGISを利用し大量発生の起きやすさを定量化することで、オニヒトデ大量発生の効率的な予察に貢献する。本研究では、過去の大量発生データを使用し、時空間構造を明示した統計モデルを構築することで海域別のオニヒトデ発生確率を推定する。
研究の性格
- 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
沖縄県のオニヒトデ出現頻度の長期広域データを用いた発生メカニズムの理解および発生確率の推定を行う。沖縄県では県の全域にわたり1970年代からのサンゴ被度とオニヒトデの出現頻度の調査データがサンゴ礁資源情報整備事業(沖縄県自然保護課2012)によってデータベース化されており、これを長期広域データとして用いる。まずは、これらの生物データのみを用いた線形モデルによる予備的な時空間統計モデリングを行う。大発生は伝播するように発生海域が広がっていくような傾向があるため、時空間構造を明示したモデルを使用する。さらに環境要因のGISデータが整備でき次第、これらのデータも加えたモデリングを実施する予定である。
今年度の研究概要
開始(7月)〜 終了(3月)の計画:
単年度の契約であるため、同上。
外部との連携
本研究は、沖縄県自然保護課の「オニヒトデ総合対策事業」(事業統括:一般財団 沖縄県環境科学センター自然環境課)の一部として実施している。
- 関連する研究課題
- 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題