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船舶観測による広域サンゴモニタリングに関する研究(平成 25年度)
Monitoring large-scale coral status by shipborne sensors

予算区分
BB 環境-地球一括
研究課題コード
1214BB001
開始/終了年度
2012~2014年
キーワード(日本語)
サンゴ,船舶観測,モニタリング
キーワード(英語)
coral, boat observation, monitoring

研究概要

気候変動に関する政府間パネルにより、海水温上昇や海洋酸性化が今後も進行すると予測されている。このどちらにも脆弱な海洋生態系がサンゴであり、白化や死滅の拡大が予想されている。すでに、サンゴ礁海域の約2割で造礁サンゴの大規模な死滅が起こったとの報告や、造礁サンゴの生息限界が北上しているとの報告も存在する。
 正確な影響把握・評価のためには、陸域負荷の少ない海域においてモニタリングが必要である。また、日本は南北に長く、低緯度で白化・死滅、高域度で分布北上が発生しており、広域のモニタリングが必要である。しかし、現状のサンゴモニタリング手法である、潜水調査や衛星リモートセンシングは、礁池や礁原等の浅く狭い海域でのモニタリングとなっている。
 このため、広域を効率的に観測することができるモニタリング手法として、イメージング蛍光ライダー(生死判別)と3Dステレオカメラ(形状把握)を組み合わせた、船舶による観測手法を整備し、広域モニタリングを実現する。
 以上は、総合科学技術会議が平成16年に策定した『地球観測の推進戦略』の「気候変動に対して脆弱な地域での温暖化影響モニタリング」「新規観測の合理的な導入」に該当する。また、この整備するモニタリング手法は、国際的な広域モニタリングにも貢献することが期待される。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

24年度
ステレオカメラ装置開発及びステレオカメラ装置の最適化を行い、画像取得システムを確立する。陸上での試験観測を行って3D画像処理の高度化を行う。小型船舶への搭載システムを確立し、小型船舶による試験海域でのデータ取得を開始する。
25年度
試験水槽,実海域での観測を行い、観測性能評価を行う。3Dステレオ観測を実現し、水深測定法のを確立する。 試験海域を増やして小型船舶による観測を継続する。
26年度
サンゴの特徴,水深情報等の情報取得技術を確立し、過去データの解析・データベース化を行うとともに試験海域すべてにおける小型船舶による観測を行う。

今年度の研究概要

試験水槽,実海域での観測を行い、観測性能評価を行う。3Dステレオ観測を実現し、水深測定法のを確立する。 試験海域を増やして小型船舶による観測を継続する。

外部との連携

研究代表:海上技術安全研究所

関連する研究課題

課題代表者

山野 博哉

  • 生物多様性領域
  • 領域長
  • 博士(理学)
  • 地理学,地学,理学
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担当者