ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

山地森林生態系の保全に係わる生物・環境モニタリング(平成 25年度)
Biological and environmental monitoring for the conservation of mountainous forest ecosystem

予算区分
AH 地環研
研究課題コード
1315AH003
開始/終了年度
2013~2015年
キーワード(日本語)
森林衰退,生物多様性,大気汚染,土壌乾燥化,モニタリング
キーワード(英語)
Forest decline, Biodiversity, Air pollution, Water deficient, Monitoring

研究概要

近年、各地の山地森林においてブナ等の樹木衰退現象が報告されており、長距離移流によるオゾン濃度の上昇等大気汚染や土壌乾燥化が森林生態系・生物多様性に影響することが懸念されている。そこで、森林生態系の衰退/健全度を的確に評価し、その劣化の兆候を早期に把握し、迅速に対処するためには、長期的な継続モニタリングの実施と因果関係の把握が重要である。本研究では、これまでに開発してきたブナ林モニタリング手法の普遍化と、現地での問題点等の把握により、日本各地で衰退が懸念される山地森林生態系の評価と保全対策に資するため、生物・環境モニタリングの標準調査マニュアルを作成することを目標とする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

本研究では、ネットワーク構築、生物系モニタリング調査、環境系モニタリング調査、標準調査マニュアルの作成について、参加研究機関が共同調査を中心に可能な範囲で協力して実施する。林床植生調査、土壌水分計測等の新たな統一調査手法の検討(2013〜2014)。ネットワーク構築(2013〜2015)。生物系(植物・動物)モニタリング調査(2013〜2015)。環境系(大気・気象・土壌)モニタリング調査(2013〜2015)。山地森林生態系標準調査マニュアルの作成(2015)。

今年度の研究概要

関係機関のネットワーク化を推進し、各機関が選定する山地森林において共通調査および試行調査等を実施する。生物系モニタリングに関しては、長期継続モニタリングのための、植生関係共通調査(樹木の目視衰退度、葉のクロロフィル含有量等)に加え、林床植生調査等を試行する。環境系モニタリングに関しては、オゾン等の大気汚染物質共通調査(パッシブサンプラー法等)に加え、気象(大気温湿度等)や土壌水分含量等の計測調査を試行する。

外部との連携

共同研究機関:新潟県保健環境科学研究所(家合浩明・遠藤朋美)、北海道立総合研究機構環境科学研究センター(山口高志)、岩手県環境保健研究センター(新井隆介・佐々木和明)、秋田県森林技術センター(和田覚)、静岡県環境衛生科学研究所(松田健太郎・金子智英・古屋洋一・岩崎泰憲)、富山県森林研究所(中島春樹)、福井県自然保護センター(水谷瑞希)、広島県立総合技術研究所保健環境センター(山本哲也)、岡山県自然保護センター(西本孝)、福岡県保健環境研究所(須田隆一・濱村研吾・梶原佑介・石間妙子)

関連する研究課題

課題代表者

清水 英幸

担当者