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頻発する洪水に対する脆弱性の高いアジア中規模都市における廃棄物管理の適応策の検討(平成 25年度)
Adaptation of solid waste management to frequent floods in vulnerable mid-scale Asian cities

予算区分
KZ その他公募 APN
研究課題コード
1315KZ001
開始/終了年度
2013~2015年
キーワード(日本語)
水害,廃棄物管理,脆弱性,レジリエント,中小都市
キーワード(英語)
flood, waste management, vulnerability, resilient, middle scale city

研究概要

熱帯多雨地域における洪水・水害発生頻度の増加は、気候変動の影響を少なからず受けている。元々社会基盤が不足していることだけでなく、巨大な熱帯低気圧の頻発や長雨の影響により水害規模の拡大は都市生活に深刻な影響を与えている。2011年のタイ大水害においても都市機能の麻痺が長期化することで、製造業、観光業を始めとして競争力の回復には相当の時間を要した。都市機能を水害(ひいては気候変動そのもの)に適応させるための方策は、熱帯地域において確立すべき喫緊の課題であるといえる。本研究では都市機能のひとつである廃棄物管理を対象とし、アジア熱帯多雨地域における水害発生に適応可能で、レジリエントな廃棄物管理システムを構築するための調査検討を行う。特に、金銭的、人的、社会基盤的な脆弱性が高い中小都市を対象として、水害適応型の廃棄物管理システムの指針を示す。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

洪水・水害発生時の都市機能の回復状況についての情報を集積する。その上で、都市廃棄物管理体系の水害に対する弾力性/脆弱性を診断するツールを開発する。その上で廃棄物管理計画の改善や立案を支援するための情報提供を行う。災害緊急時の自治体間、産業界、NPOs等との協力体制の構築の有効性についてもあわせて提言する。

今年度の研究概要

過去に大規模な水害被害を受けたアジア中規模都市を対象として、自治体でのヒアリング調査および現地報道・文献調査を実施する。都市廃棄物管理システムの水害に対する弾力性/脆弱性診断ツールの開発に資する、評価項目の選定、優先度の決定、影響度の数値化などの情報収集と現地専門家との意見交換を行う。

外部との連携

共同研究機関:キングモンクット工科大学、カセサート大学、フエ大学

課題代表者

山田 正人

  • 資源循環領域
    廃棄物処理処分技術研究室
  • 室長(研究)
  • 京都大学博士(工学)
  • 工学,生物工学,化学工学
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担当者