- 予算区分
- AQ センター調査研究
- 研究課題コード
- 1313AQ003
- 開始/終了年度
- 2013~2013年
- キーワード(日本語)
- 都市生態系,チョウ,生物多様性,都市緑地
- キーワード(英語)
- urban ecosystem, butterflies, biodiversity, urban greeneries
研究概要
都市生態系における生物多様性の維持要因を解明することは、生物多様性保全にも配慮した都市開発や緑地管理にとって有用な情報を与え得る。都市における面的、かつある程度高い解像度をもった生物の分布と環境要因の関連を解析することで、都市生態系を豊かにする工夫の具体的方策とその根拠が得られると考えられる。本研究の目的は、チョウ類を指標として、都市緑地における生物相の豊かさを支える要因を抽出することである。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:
全体計画
本研究は、チョウ類を指標とし、都市公園を調査対象地とする。チョウは、植物の管理状態をよく反映し、観察しやすく、生態や過去の分布情報の蓄積も多いため、指標として適している。面的な広がりの点で都市の生物相を支える大きな役割を担うと考えられる都市公園を、多摩から都心にかけて選定し、各公園において、(1)チョウの分布、(2)チョウの生活史特性、(3)公園内の環境要因、(4)公園周辺の環境要因、についての情報を収集する。得られた情報から、都市公園におけるチョウの分布に有意に影響を与える要因を統計モデル解析により抽出し、考察する。
今年度の研究概要
本研究は、チョウ類を指標とし、都市公園を調査対象地とする。チョウは、植物の管理状態をよく反映し、観察しやすく、生態や過去の分布情報の蓄積も多いため、指標として適している。面的な広がりの点で都市の生物相を支える大きな役割を担うと考えられる都市公園を、多摩から都心にかけて大小40か所を選定し、各公園において、(1)チョウの分布、(2)チョウの生活史特性、(3)公園内の環境要因、(4)公園周辺の環境要因、についての情報を、野外調査、文献、地図情報等によって収集する。得られた情報から、都市公園におけるチョウの分布に有意に影響を与える要因を統計モデル解析により抽出し、考察する。また、チョウ種を生活史タイプや、生息地タイプといった形質ごとに分類し、各形質にとっての好適な公園環境についても明らかにする。
- 関連する研究課題
- 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題
課題代表者
今藤 夏子
- 生物多様性領域
環境ゲノム研究推進室 - 室長(研究)
- 博士(学術)
- 生物学