- 予算区分
- AQ センター調査研究
- 研究課題コード
- 1012AQ004
- 開始/終了年度
- 2010~2012年
- キーワード(日本語)
- 環境制御実験,砂漠化回復,植物生長,生理生態反応,北東アジア乾性地域
- キーワード(英語)
- ENVIRONMENT CONTROLLED EXPERIMENT, DESERTIFICATION REHABILITATION, PLANT GROWTH, ECOPHYSIOLOGICAL RESPONSE, DRYLAND OF NORTH-EAST ASIA
研究概要
中国やモンゴル等の砂漠化が進行する半乾燥草原地域に生育する植物の中には、砂漠化指標あるいは砂漠化対策に有望な種も多い。しかし、これらの植物種の各種環境要因に対する反応特性に関する実験的解析は、ほとんど行われていない。本研究では、砂漠化に関連する主要な環境要因として水ストレスを取り上げ、水環境の変動が植物の生長、形態、生理活性に及ぼす影響を検討し、水ストレス耐性を明らかにするとともに、植物の水利用を植物の地上部および地下部の形態や生理活性から解析する。特に、砂漠化回復過程でその重要性が明らかになってきた灌木種の、水ストレス耐性および水利用特性等の機作を解明することにより、各地域の砂漠化対策に有用な植物種の適性を提示する。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
水分ストレスの生長影響を、環境制御実験から解析し、データベース化し、主要植物種の水ストレス耐性を明らかにする(2010〜12年度)。水ストレス条件で主要植物種の地下部生長を解析し、水利用特性を解明する(2011〜12年度)。地域の水環境に適した砂漠化回復に有用な植物種あるいは植物種の組合せを提示する(2012年度)。
今年度の研究概要
半乾燥地の多くの主要植物種を材料として、環境制御実験を実施し、特に実生の定着時における水分ストレスの影響について、これまでの成果を含め、各植物種の乾物生長や形態構造特性、生理生態特性の定量的データベースを構築する。また、薄型半透明育成箱、笊埋設型育成箱、あるいは新たな解析システム等の開発・改良を行い、それらを用いた実験を実施し、特に地下部の生長・水利用等について解析する。
外部との連携
共同研究機関:鳥取大学乾燥地研究センター、中国科学院植物研究所、中国科学院沈陽応用生態研究所、中国環境科学研究院、華東師範大学、モンゴル農業大学
備考
共同研究機関:鳥取大学乾燥地研究センター、中国科学院植物研究所、中国科学院沈陽応用生態研究所、中国環境科学研究院、華東師範大学、モンゴル農業大学
- 関連する研究課題
- 0 : 地域環境研究分野における研究課題
課題代表者
清水 英幸
担当者
-
伊藤 祥子