- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 1214CD008
- 開始/終了年度
- 2012~2014年
- キーワード(日本語)
- 磁気共鳴イメージング,ヒト脳,高磁場,高周波磁場,不均一性
- キーワード(英語)
- MRI, human brain, hagh magnetic field, radio frequency field, inhomogeneity
研究概要
高感度、高コントラストという特徴を持つ高磁場MRIでは、3D高分解能画像化が可能である。しかし、画像不均一性という特有の問題があり、被検体由来の高周波(RF)磁場の不均一性によって生ずることが知られている。この解決には送信(B1+)、受信(B1-)の両方のRF磁場分布が必要であるが、測定方法が開発されているB1+分布に対して、これまでB1-分布を求める有効な方法が無かった。これを解決するため、私たちはヒト脳の2Dスライス画像に対してB1-分布を求め、不均一補正を行う方法を提案、開発し、4.7Tでのヒト脳画像の不均一補正ができることを実証した。
本研究では、この方法を発展させたヒト全脳3D画像不均一補正実現を目標とする。具体的には、ヒト脳内3D B1+分布測定法、3D比率マップ法を用いた3D B1-分布計算法、3D画像の不均一補正アルゴリズムを開発する。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備
全体計画
平成24年度:パルスシーケンス、後処理などの開発を行い、3D B1+測定法を開発する。平成25年度:ヒト脳3D B1+分布測定を実施と3D比率マップ法を用いたヒト脳3D B1-分布測定法を開発する。平成26年度:ヒト脳3D画像不均一補正法を開発する。
今年度の研究概要
3D B1+分布測定パルスシーケンスの検討を行い、開発する。この測定で得られる3D位相マップと3D B1+分布を計算するプログラムを開発する。開発した方法を模擬試料を用いて評価する。
- 関連する研究課題
課題代表者
渡邉 英宏
- 企画部
- フェロー
- 工学博士(物理工学)
- 物理学,工学,医学