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NIES近交系ウズラの遺伝的キャラクタリゼーション(平成 24年度)
Genetic characterization of Japanese quail inbreeding at NIES

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1212AQ010
開始/終了年度
2012~2012年
キーワード(日本語)
近交系,ウズラ,実験動物
キーワード(英語)
inbreed, quail, laboratory animal

研究概要

実験動物の開発において、その種を問わず、近交系の作出は重要視されている。様々な実験的処理に対して再現性をもった反応が期待できることが主な理由であり、哺乳類のモデル生物であるマウスやラットなどは近交系が多数樹立されている。ニホンウズラは、古くから実験動物として、その有用性が認められているものの、近親交配の連続によって近交退化現象が強く発現するため、近交系の作出は困難とされてきた。本研究では、国立環境研究所(NIES)で維持しているウズラ集団の遺伝的キャラクタリゼーションを試みる。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

NIESでは、1980年以来ニホンウズラの実験動物化に着手し、循環交配方式による高度に近交化したニホンウズラ系統を維持している。長期閉鎖集団での交配により、多くの遺伝子においてホモ化していると推察されるが、遺伝的なキャラクタリゼーションは不明のままである。本研究では、遺伝子マーカーを用いてNIES近交系ウズラ集団における遺伝的な近交度の評価を試みる。また、近交系ウズラの遺伝的コンタミネーションを排除するためのモニタリング手法を開発することも目標としている。

今年度の研究概要

NIESウズラ集団内の遺伝的近交度を評価するために、マイクロサテライトマーカー等の遺伝子マーカーを検討する。有用な遺伝子マーカーが見つかれば、近交系集団の遺伝的特性を調べる。さらに、ニホンウズラの実験動物化のために、遺伝学的統御および系統同定に効果的な手法の開発を目指す。

関連する研究課題
  • 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題

課題代表者

川嶋 貴治

  • 環境リスク・健康領域
    環境リスク科学研究推進室
  • 主幹研究員
  • 博士(理学)
  • 生物工学,生物学,畜産学
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