- 予算区分
- BE 環境-推進費(補助金)
- 研究課題コード
- 1013BE001
- 開始/終了年度
- 2010~2012年
- キーワード(日本語)
- 廃棄物再資源化,廃棄処理,自然共生,政策研究
- キーワード(英語)
- recycling, carbon waste, industrial symbiosis, policy planning
研究概要
第2次循環型社会形成推進基本計画で提示された「地域循環圏」の概念の具現化のためには、望ましい循環圏を導出する理論の構築と、実態に基づく現状分析の両輪が必要である。しかし、循環利用・目的の物質移動データの整備が十分でないこと、循環圏の「望ましさ」を評価する概念と手法の体系化が十分に進んでいないこと等から、循環圏形成という政策目標に向けた情報整備としては不完全な状況にある。そこで、マクロデータを用いた要因分析と、地域と資源を特定したミクロ分析を実施することで、循環圏が形作られている決定要因の解明を行う。次に、コスト、環境負荷、環境リスク、さらには生態系サービスの視点からの評価手法を提示し、具体的な地域を対象に理論と評価手法を適用することで、その有効性を検証する。さらに、望ましい姿に接近させるための政策シナリオの検討を行う。
研究の性格
- 主たるもの:政策研究
- 従たるもの:
全体計画
(1)マクロ分析による要因分析:全国データ及び貿易データを用いて、廃棄物・循環資源の広域フローの要因分析により、マクロ的視点から、循環件を決定づけている要因を明らかにする。
(2)品目別の物質フローの解明と最適化:品目別の物質フローの解明と、コスト、環境負荷、環境リスク、生態系サービスの面から最適な循環スケールを導出する理論を構築する。また、それらの評価指標を総合化し、最適解を算出する。
(3)都市圏、ブロック圏の物質フローの解明と望ましい循環圏提示:都市圏、ブロック圏の事例研究を行う。地域単位の物質フローの解明手法の提示と、望ましい循環圏を提示するための評価システムを構築する。
(4)政策シナリオ分析:(3)を用いたシナリオ分析を行う。これを用いて、望ましい拠点整備や社会システム設計の在り方を提示する。
今年度の研究概要
循環圏形成の論理を深化させるとともに、資源の持つ価値と、収集・リサイクルプロセスの双方を考慮しながら、循環資源利用に投入できる社会的なエネルギー、コストを踏まえて、高効率・安定的なリサイクルシステム構築の参考情報を提供する。
外部との連携
北九州市立大学、名古屋大学大学院、北海道大学大学院、早稲田大学
代表研究者:松本亨(北九州市立大学)
備考
当課題は課題対応型の研究プログラム (7)-1 にも関連
- 関連する研究課題
課題代表者
藤田 壮
担当者
-
藤井 実社会システム領域
-
大西 悟