- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 1014CD001
- 開始/終了年度
- 2010~2014年
- キーワード(日本語)
- 造礁性イシサンゴ類,分類体系
- キーワード(英語)
- scleractinian corals, systematics
研究概要
本研究では、日本のサンゴ礁域から非サンゴ礁域(高緯度域)にかけて分布する現世の造礁性イシサンゴ類(以下、サンゴ)およびそれらの化石の両方を用いることで、過去からの形態変化や分布の変遷、さらに固有種の存在を明らかにした上で、従来これらの分類体系で最も有効と考えられていた骨格の形態的特徴を再検討し、近年行われている分子系統解析結果と調和的な骨格形質の発見と、現在混乱しているサンゴの分類体系の再構築を目指す。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備
全体計画
初年度から3年かけて日本各地から対象分類群となるキクメイシ科、ハマサンゴ科とキサンゴ科サンゴの軟体部と骨格試料を採集し、それらの遺伝子および骨格形態の解析を行い、各種の仮同定を行う。4年目と最終年度は、それらの模式標本が保存されている国内外の登録機関へ赴いて実際に模式標本の詳細な観察を行い、日本の対象種の最終同定を行う。
今年度の研究概要
昨年度に引き続き、日本のサンゴ礁域から温帯域で、対象とするサンゴの軟体部と骨格試料を採集する。それらの骨格形態と遺伝子解析を行う。また、分子系統に調和的な新たな骨格形態に関する昨年度の研究結果を、7月にオーストラリアで開かれる国際サンゴ礁学会で発表する。さらに、その学会参加前にクインズランド大学に保管されているサンゴのタイプ標本観察も行う。
- 関連する研究課題
- 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題