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ラクトバチルス属によるメチル水銀の代謝に関する研究(平成 23年度)
Transformation of methylmercury by Lactobacillus

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1111AQ011
開始/終了年度
2011~2011年
キーワード(日本語)
メチル水銀,変換,ラクトバチルス属
キーワード(英語)
Methylmercury, Transformation, Lactobacillus

研究概要

メチル水銀(MeHg)は消化管から吸収されやすい。MeHgは胆汁を介して腸管内へ排泄されるが、大部分は再び吸収される。MeHgの排泄経路は主に糞便であるが、その大部分は消化管からの吸収率が低い無機水銀として検出されている。このMeHgの無機化には腸内細菌も関与しており、腸内細菌による無機化は糞便への排泄を促進すると考えられている。しかしながら、どのような細菌がどれだけの能力を有しているのかは明らかとなっていない。本研究ではプレバイオティクス等によるMeHgの排泄促進効果の可能性を探るにあたり、腸内細菌のうちラクトバチルスによるMeHgの無機化への関与等について明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

ヒト腸内に定着しているラクトバチルス属のうち、乳児および成人において優位に存在する種(Lactobacillus gasseri, Lactobacillus reuteri)および嫌気性の種(Lactobacillus ruminis)を用いて、これらの菌株によるMeHg分解について培地中の総水銀およびメチル水銀濃度を測定し評価する。環境微生物によるMeHgの分解には2つの酵素が関与していることが明らかとなっており、MeHg分解の結果次第ではこれらの酵素遺伝子についてPCR法により確認およびメカニズムを検討する。

今年度の研究概要

ラクトバチルス属の純培養条件下においてMeHgの分解を確認・評価する。

関連する研究課題
  • 0 : 地域環境研究分野における研究課題

課題代表者

永野 匡昭

担当者