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ゴム廃水の温室効果ガス排出能・分解機構評価(平成 23年度)
Evaluations of degradation mechanism and green house gas emission of the rubber wastewater

予算区分
ZZ 地球規模課題対応国際科学技術協力事業(JST-JICA)
研究課題コード
1115ZZ002
開始/終了年度
2011~2015年
キーワード(日本語)
天然ゴム,廃水処理,温室効果ガス
キーワード(英語)
natural rubber, wastewater treatment, green house gas

研究概要

生物資源の持続可能な利用および気候変動の緩和策に資する研究として、天然ゴムに関する基盤技術やゴムナノテクノロジーを確立することによって、合成ゴムを天然ゴムに置き換え、化石資源の消費量削減と二酸化炭素排出量削減を目指す(長岡技術科学大学担当)。また、天然ゴム製造工程廃液を対象とした廃水処理技術とゴム廃木からの次世代バイオ燃料生産技術を同時に開発することにより、クリーン開発メカニズムに貢献する環境調和型天然ゴム利用システムを構築する。さらに、天然ゴムにかかわる新産業を支える人材および環境保全に資する人材の育成を行う。国立環境研究所では、ゴム製造・加工廃水の既存処理システムの調査による温室効果ガスの排出量の評価、ゴム廃水の分解特性の調査により、適切な廃水処理システムを開発するための基礎知見収集を行い、現地との共同研究による実証処理試験を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

ゴム製造・加工廃水の成分やその分解機構の解明、既存廃水処理施設(ラグーン)の現状調査等によるゴム製造廃水の温室効果ガス排出能を評価する。また、廃水の微生物分解機構に関する基礎知見を収集し廃水処理技術の開発にフィードバックする。

1. 現状の廃水処理システムの廃水処理性能や処理水質、天然ゴム精製廃水の組成、ラグーンからの温室効果ガスの排出量についてを調査を行う(H23-H24年度)。
2. ゴム廃水の回分分解試験を行い、その嫌気分解特性の評価と分解に関わる微生物群集構造の解析を行い、適切なゴム廃水処理を行うための基礎知見を収集する(H23-H25年度)。
3. ゴム廃水のラボ・パイロット規模での処理試験をカウンターパートと連携して行う(H24-H27年度)。
4. 高度ゴム廃水処理システム導入による温室効果ガス削減効果を評価する(H26-H27年度)。

今年度の研究概要

本年度は、ゴム製造廃水の処理状況の現地調査(長岡技術科学大、ハノイ工科大との連携)等により、既存処理システムの廃水処理性能と廃水からの温室効果ガス発生ポテンシャルについて評価を行う。また、ゴム製造廃水の組成の把握、回分試験による生分解性評価などの基礎知見の収集を中心に研究を進める。

外部との連携

研究代表機関 長岡技術科学大学、共同研究機関 ハノイ工科大学、ベトナムゴム研究所(ベトナム)

関連する研究課題
  • 0 : 地域環境研究分野における研究課題

課題代表者

珠坪 一晃

  • 地域環境保全領域
  • 副領域長
  • 博士(工学) エネルギー・環境工学
  • 工学,土木工学,生物学
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