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先端的単一微粒子内部構造解析装置による越境汚染微粒子の起源・履歴解明の高精度化(平成 23年度)
Improvements for the evaluation method of the origins of transboundary air pollution by single particle analysis

予算区分
BA 環境-地球推進 B-1006
研究課題コード
1012BA002
開始/終了年度
2010~2012年
キーワード(日本語)
単一粒子,エアロゾル,越境大気汚染,起源,福江島
キーワード(英語)
single particle, aerosol, transboundary air pollution, origin, Fukue

研究概要

越境汚染の影響を強く受けており、かつ、域内では人口も少なく人為起源排出が少ないと考えられる九州沖縄地区の島嶼部をモデル地区とし、大気中の粒子状物質のバルク観測に加え、先端的単一微粒子内部構造解析装置による分析を行い、越境汚染微粒子の起源・履歴解明の高精度化を推進することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

本申請の研究では、バルク観測により、後方流跡線解析、エアロゾルに含まれる金属元素の存在比、有機エアロゾルに含まれる化合物の化学変化から履歴推定と起源の推定を行うのに加えて、これと同期して粒子状物質を捕集し、単一微粒子内部構造解析装置を用いて、単一微粒子内部の質量イメージングを行う。構成物質毎の粒子内分布(質量イメージ)が当該粒子の生成した場所や浮遊履歴を反映することを利用し、粒子の起源を区別する。
バルク観測と後方流跡線解析から推定した起源や履歴を反映した粒子の内部構造や化学組成の特徴が、単一微粒子内部構造解析によって明らかになる。統計的に信頼できるほど十分な粒子を解析することで、起源別の粒子の特徴が明らかになり、従来から行われているバルク観測と総合化して越境汚染微粒子の起源・履歴解明の新手法を開発し、高精度化を実現する。

今年度の研究概要

今年度は春季に福江観測施設においてAMSなどを用いて連続観測を行う。同時に、単一微粒子内部構造分析のための微小粒子状物質の捕集も行う。微小粒子状物質の内部構造や有機物の混合状態を明らかにし、長距離輸送された粒子の起源・履歴を推定する。

外部との連携

代表者 東京工業大学 藤井正明教授
ほか工学院大学、東京農工大、法政大、大阪府立大と連携

関連する研究課題

課題代表者

高見 昭憲

  • 地域環境保全領域
  • 領域長
  • 博士(D.Phil)
  • 化学,化学工学
portrait

担当者

  • 伊禮 聡
  • portrait
    佐藤 圭地域環境保全領域
  • 三好 猛雄