- 予算区分
- AQ センター調査研究 12112
- 研究課題コード
- 1116AQ002
- 開始/終了年度
- 2011~2016年
- キーワード(日本語)
- オゾン,野生草本植物,大気環境,気孔
- キーワード(英語)
- ozone, wild herbaceous plant, atmospheric environment, stoma
研究概要
オゾンによる大気汚染は、陸生植物に対し、生理機能阻害や組織傷害などを引き起こし、陸生植物生態系の動態に影響をおよぼしていると考えられる。一方、陸生植物は、主として葉面の気孔を通じてオゾンを吸収し、大気中オゾン濃度の低減に寄与していると推定される。野生草本植物では、栽培植物等に比べ、オゾンとの相互作用についての報告は少ない。そこで、日本の代表的な野生草本植物を研究対象として、大気中オゾンとこれら植物との相互作用を評価することを目標として研究を行なう。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
野生草本植物の人工環境下での栽培技術を確立するとともに、オゾンとこれら植物との相互作用を評価する手法を検討する(2011年度)。続いて、これらの植物の異なる生育段階において、オゾン暴露が気孔反応、光合成機能、生長特性等に対しておよぼす影響を調べるとともに、これら植物による大気中オゾンの吸収能の評価を行なう(2012〜2014年度)。さらに、自然環境下で通常生じていると推定される環境ストレスが野生草本植物とオゾンとの間の相互作用の態様にどのような影響をおよぼすかを検討する(2015年度)。
今年度の研究概要
十数種類以上の野生草本植物の種子を収集し、これら植物種の人工環境下での栽培技術を確立する。さらに、オゾンとこれら植物との相互作用を評価するための手法を検討する。
- 関連する研究課題
- 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題