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南米最南端でのオゾン層破壊分子の総合観測によるオゾンホールの中緯度帯への影響研究(平成 22年度)
An obsrevational study of stratospheric ozone depletion in the southern region of South America caused by the Antarctic ozone hole

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0812CD002
開始/終了年度
2008~2012年
キーワード(日本語)
オゾンホール,南米,ミリ波
キーワード(英語)
Ozone Hole, South America, millimeter-wave

研究概要

本研究は、南半球春期に、南極オゾンホール内のオゾン破壊分子を含んだ低オゾン濃度空気塊が中緯度地帯まで到来することによって中緯度地帯のオゾン層に与える影響を評価し、そのメカニズムに関するこれまでの知見を観測的に検証し、また新たな知見を得ることが目的である。そのために、本研究では地上ミリ波分光計を南米最南端近くのリオ・ガジェゴスに設置し、オゾンとオゾン破壊関連分子(一酸化塩素、など)の高度分布の連続観測を行い、得られたオゾン等の高度別時間変動データと気象場解析及び化学輸送モデルとの比較から、オゾンホールの中緯度地帯への影響を評価し、その力学・化学過程の検証・解明を進める。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

名古屋大学の可搬型小型ミリ波分光計をアルゼンチンのリオ・ガジェゴスに移設し、成層圏オゾンおよび主たるオゾン破壊物質である一酸化塩素(ClO)の高度分布を同時に連続して観測する。1時間以下の短い時間分解能で取得された観測データをもとに、オゾンホールが中緯度地域のオゾン層に与える影響を、気象場解析や化学輸送モデルとの比較を通じて、検証・評価する。

今年度の研究概要

今年度は、アルゼンチン共和国サンタ・クリス州リオ・ガジェゴス市においてミリ波分光計によるオゾン鉛直分布観測を行い、観測データ質について検討する。また、南半球の極渦の年々変動について、より詳細な解析を行う。

備考

課題代表者;名古屋大学太陽地球環境研究所長濱智生助教授

関連する研究課題
  • : アジア自然共生研究グループにおける研究活動

課題代表者

中根 英昭