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海水温上昇に鋭敏に反応するサンゴ共生藻の探索(平成 22年度)
Screening of coral symbionts sensitive to water temperature rise

予算区分
AF 奨励
研究課題コード
1011AF004
開始/終了年度
2010~2011年
キーワード(日本語)
温暖化影響,サンゴ,白化,共生藻,遺伝的多様性
キーワード(英語)
Global warming, coral, coral bleaching, symbiont, genetic diversity

研究概要

造礁サンゴの白化は、海水温の上昇に起因して、共生藻の白色化や体外への放出で起きる現象であり、白化したサンゴでは、ストレス耐性を示す特定遺伝子型の共生藻に置換する現象も確認されている。こうした生理特性と対応する遺伝子型は、温暖化による水温上昇影響の指標となり得ることから、水温変化に鋭敏に反応する共生藻を探索し、その遺伝子型とサンゴ種との対応関係について明らかにすることを目的とした研究を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

サンゴから分離した共生藻を用いて培養試験を行い、海水温の上昇に反応して、急速に白色化するサンゴ共生藻を生体クロロフィル蛍光量と細胞形態の変化に基づいて特定する。次に水温変化に鋭敏に反応するサンゴ共生藻の遺伝子型を決定して、海水温変化に対する反応と共生藻の遺伝子型との対応関係を明らかにする。

今年度の研究概要

日本沿岸域に広く分布する造礁サンゴ約20種を対象として、現場水温に対して6段階に設定した培養槽で共生藻の培養を行い、生体クロロフィル蛍光量の計測と細胞形状の観察を定期的に行うことで、水温変化に鋭敏に反応する共生藻を特定する。次に、温度変化に鋭敏に反応する共生藻を宿したサンゴ種について、共生藻の遺伝子型を決定する。共生藻の遺伝子型が複数存在するサンゴ種に関しては、培養期間中の遺伝子型の定量的な変化についても調査する。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

河地 正伸

  • 生物多様性領域
    生物多様性資源保全研究推進室
  • 室長(研究)
  • 博士(理学)
  • 生物学
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担当者