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鳥類卵母細胞の成熟、受精および発生に関する研究(平成 22年度)
Maturation, fertilization and development of avian oocyte.

予算区分
AE 経常
研究課題コード
1010AE004
開始/終了年度
2010~2010年
キーワード(日本語)
卵母細胞,成熟,受精,発生,培養,鳥類
キーワード(英語)
Oocyte, Maturation, Fertilization, Development, Culture, Avian

研究概要

鳥類は卵殻内で胚発生の大部分が進行することから、その観察や操作が容易である。ほぼ毎日産卵するニワトリやウズラの系統も造成され、古くから発生生物学研究の材料として用いられるなど、実験動物として有用性は認識されている。近年、ウズラを用いて、鳥類卵母細胞の体外成熟・体外受精に関する先駆的な研究を行った。本研究では、鳥類卵巣内にある卵子(卵母細胞)を体外で成熟−排卵−受精−発生させる完全培養系を確立するとともに、鳥類生殖細胞の分化機構に関する新たな知見を得ることが目的である。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

本研究では、NIESウズラを実験材料に用いて、未成熟な卵母細胞や受精卵を体外で発生させる培養系を開発する。卵巣内にある卵子から孵化個体までの完全体外培養系を確立することが目標である。この培養系を用いて、卵成熟、減数分裂、受精ならびに形態形成といった、初期のライフステージに関与している因子の検索を行う。さらに、環境汚染物質が胚発生および次世代の生殖機能に及ぼす影響について解析する。

今年度の研究概要

これまでの成果をもとに、鳥類の卵巣内卵子(卵母細胞)から体外で成熟-排卵-受精-発生-孵化させる完全体外培養法の開発に取り組む。鳥類の胚発生をリアルタイムかつ連続での観察を可能とする新技術の開発を行う。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

川嶋 貴治

  • 環境リスク・健康領域
    環境リスク科学研究推進室
  • 主幹研究員
  • 博士(理学)
  • 生物工学,生物学,畜産学
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