- 予算区分
- BY 環境-委託請負
- 研究課題コード
- 0709BY311
- 開始/終了年度
- 2007~2009年
- キーワード(日本語)
- カエルツボカビ,両生類,モニタリング,DNA
- キーワード(英語)
- chytridiomycosis, amphibian, monitoring, DNA
研究概要
世界的な両生類減少の原因とされるカエルツボカビが2006年に日本で初めて発見されたことから、国内の両生類に対するリスクが危惧される。本研究では、これまでに国立環境研究所で確立されたカエルツボカビ検出技術を駆使して、通常では両生類の採集が困難な国立公園内の両生類の調査を実施するとともに既にカエルツボカビが検出された地域における本菌および両生類の動向を調べることにより、本菌の生態リスクを評価することを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
- 従たるもの:行政支援調査・研究
全体計画
2007年度はこれまでに得られたカエルツボカビ感染情報を整備し、重点的調査地域および両生類の種の選定を行い、採材を実施する。得られたサンプルをNested-PCR法によりカエルツボカビDNAの検出を行う。
2008年度も引き続き、重点調査地域における採材、およびPCR検査を実施する。
2009年度も引き続き、重点調査地域における調査を行うとともに、得られたデータを取りまとめて、カエルツボカビの環境中動態について分析を行う。
今年度の研究概要
小笠原諸島、八重山諸島を含む、西南日本地域における自然環境中のカエルツボカビ感染実態の把握に務める。特にカエルツボカビ感染率とその遺伝的多様性が高いシリケンイモリの生息域における固有両生類における感染状況と両生類の個体群動態について調査を進める。
備考
環境省やんばる自然保護センター,環境省那覇事務所,環境省自然環境局との共同業務である。
課題代表者
五箇 公一
- 生物多様性領域
生態リスク評価・対策研究室 - 特命研究員
- 農学博士
- 生物学,農学,化学