- 予算区分
- AF 奨励
- 研究課題コード
- 0909AF006
- 開始/終了年度
- 2009~2010年
- キーワード(日本語)
- フッ素系界面活性剤,トンボ,陸域環境監視
- キーワード(英語)
- Perfluorinated surfactants, Dragonfly, Terrestrial monitoring
研究概要
フッ素系界面活性剤は環境残留性、生物濃縮性、毒性を有するため、環境監視が重要となっている。主に室内汚染が注目され、人試料の測定などが進められてきた。一方、生物濃縮を利用した陸域監視の指標生物としては、適当なものが無かった。提案者はトンボの成虫に比較的高い濃度でフッ素系界面活性剤が蓄積していることを初めて見出した。本研究ではその蓄積状況の詳細を把握し、陸域監視のための指標生物としての適性を評価することを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
- 従たるもの:
全体計画
1)ヤゴ並びに羽化した直後の成虫を捕獲して、フッ素系界面活性剤の濃度を
測定しヤゴの期間の蓄積量を調査する。
2)トンボの成虫中のフッ素系界面活性剤の蓄積量を調査する。
・成熟にしたがっての濃度変化を調査する。
・性差による蓄積量の違いを比較する。
・体の部位ごとの蓄積量の違いを調査する。
3)トンボの種類による違い、またその他POPsなどの化学物質の蓄積状況を比較する。
4)周辺の水域中のフッ素系界面活性剤の濃度を定期的に調査する。研究所周辺と汚染地点との比較を通じて、周辺環境の汚染状況がトンボの蓄積状態にどのように反映されるかを明らかにする。
以上の研究を実施することより、捕獲時期や種類を最適化するための考え方を整理し、適用限界を含めてトンボの陸域環境監視への適用性を評価する。
今年度の研究概要
トンボの種類や雌雄、成熟過程別にフッ素系界面活性剤等の濃度等を調査し、周辺環境の汚染実態と比較することで蓄積の様子を明らかにする。この結果を元に陸域環境監視のための指標生物としてのトンボの適用性を検討評価する。
- 関連する研究課題
- 0 : その他の研究活動