温暖化関連ガス循環解析のアイソトポマーによる高精度化の研究
サブテーマ2:大気観測・試料採取およびCH4アイソトポマー化学輸送モデルの構築と適用(平成 21年度)
Quantitative studies on the cycles of some global warming gases and related materials through their isotopomers.
Sub theme 2: Observation of greenhouse gases and numerical modeling of CH4 concentrations and its isotopomers.
- 予算区分
- BA 環境-地球推進 B094
- 研究課題コード
- 0911BA010
- 開始/終了年度
- 2009~2011年
- キーワード(日本語)
- メタン,同位体,収支
- キーワード(英語)
- CH4, isotope, budget
研究概要
メタン(CH4)や一酸化二窒素(N2O)などの温室効果気体の循環の定量的解釈において、アイソトポマー(アイソトープ(同位体)を含む)は放出源や消滅源に関する情報を含むトレーサーとして注目されている。本研究では、これら温室効果気体の変動の解釈並びに収支の不確実性の低減を目的とし、(1)大気試料の採取、(2)CH4の濃度および同位体を組み入れた数値モデルの構築を行う。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
温室効果気体の濃度およびアイソトポマーの時空間分布を明らかにすることを目的とし、地上モニタリングステーション、航空機等により大気観測および試料採取を行い、得られた試料をサブテーマ1(東京工業大学)でのアイソトポマー計測に提供する。また、CH4濃度と炭素同位体・水素同位体に関する数値モデルの開発を行い、濃度・同位体観測値を総合的に解析することに より、観測される変動要因の解釈や放出源・消滅源に関する収支解析を行う。
今年度の研究概要
大気試料の採取を行うとともに、CH4濃度、安定炭素同位体、水素同位体を組み込んだ大気輸送モデルを構築する。観測された濃度・同位体比を用いて、開発した数値モデルの検証を行う。また、CH4放出源の変動が大気中濃度・同位体比に及ぼす影響の感度実験を行う。
備考
研究代表者:国立大学法人 東京工業大学大学院総合理工学研究科・吉田尚弘
課題代表者
町田 敏暢
- 地球システム領域
大気・海洋モニタリング推進室 - 室長(研究)
- 博士(理学)
- 理学 ,地学,物理学