環境化学物質の生体影響評価のための行動試験法の体系の確立に関する研究（平成 21年度）
Study on establishment of behavioral tests system for evaluation of health effects of environmental chemicals

研究概要

環境中の化学物質の少なくない種類が中枢神経系に影響を及ぼす可能性が考えられるが、その生体影響を評価する方法については未整備の状態にある。そこで動物の各種行動を指標とする行動試験法の有用性を検討し、化学物質の中枢影響を出来るだけ迅速に、そして的確な評価を下すためのシステム（体系）の構築を目指す。

研究の性格

• 主たるもの：基礎科学研究
• 従たるもの：応用科学研究

全体計画

現在知られている化学物質の種類は膨大であり、何をターゲットとするかを決めることは出来ない。そこで、その時々の要請に応じて評価する化学物質を選び、実際に種々の行動試験によりテストする。この繰り返しにより、様々な化学物質の行動影響のデータと評価法のノウハウを蓄積し、それに基づき行動試験法の体系の構築を目指す。
化学物質が高次脳機能に及ぼす影響を評価する手法として、自発交代反応試験、新規対象物認知試験について検討する。また新たな高次脳機能評価手法の開発も目指す。

今年度の研究概要

基礎検討をさらに進めると共に、新規高次脳機能評価法の開発を目指す。