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嫌気性生物膜の高度利用による排水処理技術(平成 20年度)
Development of wastewater treatment technology by using anaerobic biofilm

予算区分
KA NEDO
研究課題コード
0608KA954
開始/終了年度
2006~2008年
キーワード(日本語)
嫌気性生物膜,排水処理,メタン発酵
キーワード(英語)
ANAEROBIC BIOFILM, WASTEWATER TREATMENT, METHANE FERMENTATION

研究概要

極低濃度(0.4 gCODcr/L以下)の有機性排水の安定・高効率処理を実現するための嫌気排水処理法の開発を行い、省エネ排水処理法の適用範囲を飛躍的に拡大する。具体的には、生物膜流動型メタン発酵法における排水流入条件の最適化と、新規に考案したろ床型メタン発酵法の開発により、研究開発目標の達成を目指す。また生物膜の微生物学的知見を収集し、メタン発酵排水処理プロセスの安定化や効率化のための基礎データとする。さらに、メタン発酵処理水の後段処理法に関する開発を進める。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

メタン生成細菌の基質資化に必要な有機物濃度を維持しつつ、生物膜の物性維持や生成ガスの生物膜からの脱離に必要な物理的攪拌の付与が可能な、排水循環の方法を検討し、低濃度排水(0.3-0.4 gCODcr/L)の連続処理実験によりその効果を検証する。低温度条件下で優占化が確認された細菌群に関して、集積培養や、分子生物学的解析により、より詳細な種の同定などの基礎知見収集を行う。(平成18年10月〜平成19年3月)低濃度排水(0.3-0.4 gCODcr/L)の連続処理実験を継続し、排水の循環条件、排水の供給方法の最適化を図る。また、保持汚泥中の主要細菌群の動態解析を行い、水温と菌相構造との関連を明確化する。更に、集積培養などにより、主要細菌群の基質資化特性を評価し、排水安定処理のための基礎的知見を収集する。(平成19年4月〜平成20年9月)

今年度の研究概要

今年度は、開発を行っている生物膜を利用したメタン発酵システムを実低濃度排水(製糖排水)に適用し、その排水処理性能の評価と処理効率向上のための運転条件の最適化を行う。また最終的に、提案システムの省エネルギー効果について試算を行う。

備考

共同研究者:大橋晶良(広島大学 教授)、角野晴彦(岐阜工業高等専門学校 講師)、旧研究課題(平成15〜17年度、0305KA600)の継続研究

関連する研究課題
  • 0 : 領域プロジェクト

課題代表者

珠坪 一晃

  • 地域環境保全領域
  • 副領域長
  • 博士(工学) エネルギー・環境工学
  • 工学,土木工学,生物学
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