- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 0709CD315
- 開始/終了年度
- 2007~2009年
- キーワード(日本語)
- ヒト脳,神経伝達物質,高磁場MRI,2Dスペクトロスコピー
- キーワード(英語)
- human brain, neurotransmitter, high field MRI, 2D spectroscopy
研究概要
ヒト脳内の主要な神経伝達物質であるグルタミン酸とγ-アミノ酪酸は、神経変性疾患や精神神経疾患との関連が指摘されているが、従来の手法では検出が困難であった。我々はこれまで4.7 T MRI装置上でin vivo 2Dスペクトロスコピー法である局所励起2D CT COSY法を提案、開発し、この方法によってヒト脳内でこれらのピークが取得でき、定量化できることを示してきた。本研究では、この方式を発展させ、in vivo 2Dスペクトロスコピー法の高感度化、高速化および網羅的、総合的定量化を目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
平成19年度 局所励起2D CT-COSY法をはじめとしたin vivo 2Dスペクトロスコピー法の高感度化をはかる。
平成20年度 in vivo 2Dスペクトロスコピー法の高速化をはかる。
平成21年度 in vivo 2Dスペクトルの網羅的定量化法の開発を行う。
今年度の研究概要
高感度化に対して、パルスシーケンスの検討および改良を行う。具体的には、スピンエコー成分のデータ取得のため高感度化が期待できる2D CT PRESS法を開発する。パラメータ設定、後処理等によりこの方法を用いてヒト脳内のグルタミン酸、GABAを検出できるかを評価する。また、短いconstant time delayを用いた測定法を検討し、本方法でスペクトル分解能を向上させることが可能かを検討する。
- 関連する研究課題
- 0 : その他の研究活動(化学環境研究領域)
課題代表者
渡邉 英宏
- 企画部
- フェロー
- 工学博士(物理工学)
- 物理学,工学,医学
担当者
-
三森 文行