- 予算区分
- BA 環境-地球推進
- 研究課題コード
- 0709BA513
- 開始/終了年度
- 2007~2009年
- キーワード(日本語)
- 環境制御実験,砂漠化回復,植物生長モデル,生理生態反応,北東アジア乾性地域
- キーワード(英語)
- Environment controlled experiment, Desertification restoration, Plant growth model, Ecophysiological response, Dryland of North-East Asia
研究概要
本研究では、北東アジアの放牧草地を対象に、砂漠化した土地の生態系再生と持続的な生物資源利用の両立が可能となるような環境修復の指針を提示することをめざす。本サブ課題では、荒廃草原および回復草原におけるkey speciesの環境適応にかかわる生理生態特性を環境制御実験により解明し、「環境修復の鍵となる植物種はどのような環境適応力を持っているのか?」を明らかにする。また、key species間の環境適応能の差異に基づく種群ごとに生長モデルを構築し,生態プロセスの一般化を行う。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
砂漠化のkey speciesを選定し、事例地域から種子を収集、また現地調査および各種統計資料の解析からステージごとの土壌・気象条件を把握し、栽培実験における環境条件を設定する(19年度)。収集した植物種について、土壌環境・気象要因を制御した栽培実験を実施し、発芽・定着・生長のステージごとに、各環境要因に対する各植物種の反応を定量的に把握する(19〜21年度)。主要環境要因を説明変数とするkey speciesの植物生長モデルを開発する(20〜21年度)。
今年度の研究概要
砂漠化各ステージのkey speciesを選定し、事例地域から種子を収集するとともに、現地調査および各種統計資料の解析等により各ステージの土壌・気象条件を把握し、栽培実験における環境条件を設定する。さらに収集した植物種について、土壌要因および気象要因を制御した栽培実験を開始し、発芽・定着・生長のステージごとに、各環境要因に対する各key speciesの反応を定量的に把握する。主要環境要因を説明変数とするkey speciesの植物生長モデルの開発に着手する。
備考
共同研究機関:東京大学・岡山大学・中国科学院植物研究所・中国科学院沈陽応用生態研究所・中国環境科学研究院・北京師範大学資源学院・モンゴル農業大学; 研究代表者:大黒俊哉(東京大学大学院農学生命科学研究科)
- 関連する研究課題
- : アジア自然共生研究グループにおける研究活動
課題代表者
清水 英幸
担当者
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矢ヶ崎 泰海
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伊藤 祥子