- 予算区分
- AE 経常
- 研究課題コード
- 0708AE362
- 開始/終了年度
- 2007~2007年
- キーワード(日本語)
- 環境化学物質,アレルギー,抗原提示細胞
- キーワード(英語)
- environmental chemicals, allergy, antigen-presenting cells
研究概要
環境化学物質は、アレルギー疾患の発症・増悪を誘導する可能性が示唆されいるが、その詳細なメカニズムは明らかでない。また、抗原提示細胞によるT細胞への抗原提示はリンパ球の活性化や抗体産生につながることからアレルギー反応において重要な過程である。そこで、本研究では、環境化学物質によるアレルギー疾患の発症・増悪のメカニズム解明を目指し、強い抗原提示機能を持つ樹状細胞を用いて、その活性化に環境化学物質が及ぼす影響を明らかにする。また、樹状細胞を用いた影響評価手法を構築することを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
本研究では、マウスの骨髄細胞より至適条件を検討し樹状細胞を誘導する。次に、in vivoでアレルギー増悪作用が認められているフタル酸エステル等の環境化学物質が骨髄由来樹状細胞の活性化に及ぼす影響をin vitroで検討する。また、これらの結果をこれまでのin vivoの結果と統合的に評価し、メカニズムの解明を目指す。
今年度の研究概要
1. マウスの骨髄細胞から培養により樹状細胞を樹立する。その際、分化の過程で系統による差異が存在するか否かについて複数の系統のマウスを用いて検討する。2. 骨髄由来樹状細胞をフタル酸エステル等の環境化学物質で刺激し、細胞表面分子の発現や抗原提示機能を指標として活性化レベルを評価する。
- 関連する研究課題
- 0 : 環境健康研究領域P
課題代表者
小池 英子
- 環境リスク・健康領域
- 副領域長
- 博士(医学)
- 医学,生物学