- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 0610CD309
- 開始/終了年度
- 2006~2010年
- キーワード(日本語)
- 窒素系化合物,辺戸ステーション,アンモニア
- キーワード(英語)
- N-compounds, CapeHedo Station, NH3
研究概要
標記課題の「文部科学省特定領域研究」において、A-1班に属し「反応性微量成分による海洋大気化学過程の変調」を検討する。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備
全体計画
海洋大気中の大気酸化反応系は海洋生物活動由来の前駆物質(DMSや海洋性VOC)が中心となり大気酸化物ラジカルによる連鎖反応により進行している。海洋大気中に存在するNOxはこの連鎖反応サイクルの活性を支配する因子であるばかりでなく、最終的に硝酸となり海洋に吸収され海洋の生物生産活動におけるNの主要供給源として生物活性も支配している。 本研究では、ここに係わっている物質を総合的にできるだけ人為影響を受けない形、すなわち周辺からの人為活動の影響の少ない離島や船舶を利用した外洋上、で直接観測し、海洋上で働いている大気化学反応系を明らかにする。
今年度の研究概要
昨年度購入したアンモニア計を用いて予備測定を実施したところ、硫酸塩、海塩、デニューダに含まれる物質の存在や温湿度の変動が測定結果に影響を及ぼしている可能性が見出された。今年度はアンモニア計測に影響を及ぼす要因について検討する。また、A01-3 班と共同してアンモニア計同士の比較実験を行なう。
備考
大阪府立大学、坂東博教授がA-1班の代表者であり、研究費はすべて大阪府立大学で管理されている。
- 関連する研究課題
- : アジア自然共生研究グループにおける研究活動
課題代表者
高見 昭憲
- 地域環境保全領域
- 領域長
- 博士(D.Phil)
- 化学,化学工学