- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 0608CD509
- 開始/終了年度
- 2006~2008年
- キーワード(日本語)
- 大気中微小粒子,多環芳香族炭化水素
- キーワード(英語)
- suspended particulate matter, PAH
研究概要
大気汚染が顕在化する環日本海域諸国に焦点を合わせ、わが国及び大陸の中国、ロシア、韓国の主要都市で浮遊粒子状物質(SPM)及びガスを捕集し、多環芳香族炭化水素(PAH)及びニトロ多環芳香族炭化水素(NPAH)の濃度と組成を分析し、都市のエネルギーと交通事情の違いと寄与の大きさを解析する。さらに、尿を用いたPAH/NPAH曝露量測定法を適用して肺がんを含む呼吸器系疾患の疫学調査による結果と併せて、大気中微小粒子状物質曝露濃度とPAH、NPAH汚染との関連を追究する。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
初年度は既に調査対象都市との調整ができている国内及び瀋陽、上海から調査を開始し、2年度目は福州を追加、最終年度にはさらに中国内1都市にて調査、サンプリングを行う。順次解析を行い、最終年度の総括を行う。石川県輪島市郊外で継続捕集した大気試料について PAH、NPAHを測定し、アジア大陸(ロシア、中国、韓国)由来を証明する。
今年度の研究概要
環境大気分析として、国内4都市(金沢など)及びロシア(ウラジオストク)、中国(上海、瀋陽、福州など)、韓国(釜山)で,季節ごとに1週間大気粉じんを捕集し、超高感度分析法を用いて、22種類のNPAH及び15種類のPAHの分析を行なう。住民の曝露と尿分析は、中国3都市の汚染地域と対照地域の小学生を選んで個人曝露調査と尿採取を夏と冬に実施し、PAH10種類の水酸化体の抱合体の分析を行なう。
備考
科研費(基盤研究A(海外))「環日本海都市の多環芳香族炭化水素/ニトロ多環芳香族炭化水素の発生と曝露の国際比較(研究代表者:早川(金沢大学教授)」の分担研究者として参加
- 関連する研究課題
- 0 : その他の研究活動(環境健康研究領域)