- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 0608CD561
- 開始/終了年度
- 2006~2008年
- キーワード(日本語)
- オゾン,化学気候モデル,20世紀再現
- キーワード(英語)
- OZONE, CHEMISTRY-CLIMATE MODEL, 20TH CENTURY SIMULATION
研究概要
本研究は化学・気候モデル CHASER を用い、成層圏および対流圏のオゾン分布の変動過程を結合・総合的に解明することを目的とする。特に20世紀中の成層圏オゾン減少と対流圏オゾン増加の両傾向に着目した再現実験を行い、大気中ハロゲン化合物増加や大気汚染、気候変動(温暖化)等の、大気オゾンの存在量に大きく影響を及ぼすと考えられる各要因が成層圏・対流圏オゾン分布に与える影響について詳細な評価を行う。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
本研究は全球化学気候モデルCHASERと各種観測データを使用し、以下のような流れで成層圏・対流圏の全球オゾン分布の変動要因を組織的に解明する。2006年度には、現状では対流圏化学中心のCHASER モデルの計算領域を成層圏・中間圏にまで拡張する。2007年度には、拡張の済んだモデルによる現在の気候値実験について、オゾン分布等の結果を各種観測データを用いて詳しく評価する。この際オゾン・関連気体の成層圏・対流圏での分布について最近の衛星データによる検証を行い、CHASERによる気候値再現能力の妥当性の確認を行った上で2008年度には20世紀オゾン変動の再現実験を実施し結果を解析する。
今年度の研究概要
組み込みが必要な成層圏過程の導入を準備進める。すなわち、臭素系(BrOx)の化学反応とオゾンホールの生成に重要なPSC上の不均一化学反応、及び可能であれば大気の球面形状を考慮した放射の取り扱い、の導入である。導入の済んだモデルを使って、2000年相当のテスト実験を行い、各種観測データとの比較を通して検証、及び調整を行う。
備考
研究代表者:須藤健悟(名古屋大学)
予算コードがないため業務係で処理
- 関連する研究課題
課題代表者
永島 達也
- 地球システム領域
- 副領域長
- 博士(理学)
- 物理学,コンピュータ科学,地学