プラスチック含有廃棄物の処理およびリサイクル過程における有害物質の生成特性解析と効率的対策手法の開発（平成 19年度）
Study on the Formation Characteristics of Hazardous Substances in the Treatment and Recycling Process of the Solid Waste Containing Plastics and Development of Effective Measures

研究概要

廃棄物焼却炉及び廃プラスチック類のリサイクル施設での含窒素有機化合物の生成が懸念されていることから，その分析方法を開発し，生成に関する温度特性等を定量的に明らかにし，高効率触媒の適用等により適正な除去技術を開発する．

研究の性格

• 主たるもの：応用科学研究
• 従たるもの：技術開発・評価

全体計画

18年度　高温処理におけるニトロPAHの生成とダイオキシン類生成との関係について実施設調査と室内実験に基き定性・定量的に明らかにする．ニトロPAHの精密分析法・有機窒素化合物の系統的スクリーニング測定法を検討する．低・中温域でのプラスチック加熱処理実験により有機窒素化合物の生成等を明確にする．モデル化合物を用い分解に有効な触媒を探索する．19年度　プラスチック加熱による低・中温域から高温域の生成挙動について定性・定量的データを整備する．有機窒素化合物の系統的スクリーニング測定法を確立する．有機窒素化合物に有効な触媒について基礎分解試験から絞込みを行う．20年度　各種温度域での生成挙動について解析する．プラスチック含有廃棄物の処理・リサイクル過程での有機窒素化合物測定法を確立する．触媒分解に関する最適な材料・適用方法をベンチスケール試験に基き決定し，成果を総合的に解析して実用上の課題を整理する．

今年度の研究概要

加熱反応管を用いた基礎実験及びばいじんと加熱ガスとの接触実験等により，ニトロPAH等に対する生成機構を把握解析する．低〜中温域の加熱時における化学物質の生成挙動についてデータを整備する．系統的スクリーニング分析法を確立する．分解反応試験を行い，有効な触媒を絞り込む．

備考

期間 平成18年度〜平成20年度
担当者　○川本克也（循環型社会・廃棄物研究センター），野馬幸生，渡部真文，安田憲二，筑波大学　冨重圭一