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底質試料を用いた合成化学物質による水域汚染のトレンドの解析に関する研究(平成 19年度)
Studies on trend analysis of aquatic pollution with synthetic chemicals using sediment samples

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0507AE819
開始/終了年度
2005~2007年
キーワード(日本語)
合成化学物質,底質汚染,トレンド解析,発生源解析
キーワード(英語)
SYNTHETIC CHEMICALS, SEDIMENT POLLUTION, TREND ANALYSIS, SOURCE ANALYSIS

研究概要

河川や湖沼,内湾などの水域底泥には、その水域の上流に位置する発生源から放出された様々な化学物質が沈降し堆積している。そのため使用期間が明確な合成化学物質の蓄積濃度を測定することで,汚染の時間的および空間的な履歴を明らかにすることが可能である。本研究では霞ヶ浦や手賀沼などに流入する河川の河口域などから底泥試料を採取して、その中に含まれる化学物質の種類と濃度および流域の地理、産業、人口などの情報から汚染履歴を推定し、土地利用の変化や下水道普及などがもたらす汚染の内容と量の変化を明らかにすることを目標とする。また、水溶解度や吸着性、生分解性など性質の異なる化学物質について比較を行い、過去の汚染状況を把握する上で有効な指標についての検討も行う。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

2005年度は、2004年度まで行った経常研究「水域汚染挙動の底質試料を用いた時間・空間的解析の研究」のまとめとして手賀沼や霞ヶ浦の流入河川について、分析化学的な結果と社会科学的な情報の比較を行う。2006および2007年度はさらに調査地点を増やして同様の解析を行い、社会構造の変化に伴う汚染内容および汚染量の変動を解析すると共に、発生源の違いや汚染時期の違いに適切に対応できる指標性の高い物質の検索を行う。

今年度の研究概要

既に採取してある底泥試料について、同位体測定による年代測定を行い、生活系化学物質の利用や周辺の下水道などインフラ整備に関する社会科学的データと比較を行って、霞ヶ浦や手賀沼の流域における化学物質汚染のトレンドを検討する。

備考

日本原子力研究開発機構との共同研究

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動(水土壌圏環境研究領域)

課題代表者

稲葉 一穂

担当者

  • 土井 妙子
  • 松重 一夫