- 予算区分
- AE 経常
- 研究課題コード
- 0607AE562
- 開始/終了年度
- 2006~2007年
- キーワード(日本語)
- リスク評価,ニホンウズラ,経卵曝露,発生毒性,生態毒性
- キーワード(英語)
- RISK ASSESSMENT, JAPANESE QUAIL, IN OVO EXPOSURE, DEVELOPMENTAL TOXICITY, ECOTOXICITY
研究概要
化学物質による環境汚染の結果と考えられる野鳥の繁殖障害や個体発生異常は現在まで数多く報告されているが,鳥類を対象とした信頼性の高い生態影響評価試験法の開発は遅れている.また,鳥類の卵は胚発生中に物質の出入りがほとんど無いため,化学物質の胚発生毒性を検出するには極めて優れた生体材料である.本研究では,取り扱いの容易なニホンウズラ受精卵を用いて,内分泌器官への攪乱作用と繁殖能への影響を検出する経卵曝露試験法の構築を行う.
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:
全体計画
(1)ニホンウズラ受精卵の胚発生前または発生初期に化学物質を卵内投与し,内分泌器官への攪乱作用と繁殖能への影響を検出する経卵曝露試験法を開発,化学物質の毒性評価への有用性を検討する.(2)卵内投与の根拠となるのは化学物質の母鳥から卵への移行であるため,化学物質の母鳥体内への蓄積と卵への移行量を推定するための曝露試験法を確立する.(3)この試験法を応用して,汚染地域に生息する野鳥の個体数の変化を予測する個体数動態モデルを作成する.
今年度の研究概要
孵化後の羽の色から遺伝的な性判定が可能なニホンウズラの受精卵に被検物質(本年度は合成エストロジェンおよび有機塩素系化学物質を予定)を卵黄内投与して内分泌攪乱モデル動物を作成する.孵化させたウズラを育雛し成長および性成熟への影響を観察,雌の産卵能および卵の性状変化の検査と形態変化の観察を行う.また,雌雄をペアリングして受精卵を採取・孵卵して親の繁殖能を検討,孵化した雛の成長への影響を観察する.得られた結果を基に試験法としての有用性を検討・改良を加える.
備考
追加予算:文部科学省科学研究費補助金
課題代表者
白石 不二雄
担当者
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鎌田 亮
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高橋 慎司
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清水 明