- 予算区分
- BY 環境-委託請負
- 研究課題コード
- 0606BY949
- 開始/終了年度
- 2006~2006年
- キーワード(日本語)
- 疫学調査,微小粒子
- キーワード(英語)
- EPIDEMIOLOGICAL STUDY, FINE PARTICLES
研究概要
浮遊粒子状物質(SPM)については、従来より環境基準を設定し、その健康影響および大気中濃度に関する知見を体系的に収集してきたところであるが、近年、SPMのうちでも特に粒径の小さい部分で人為的発生源からの寄与割合の多い粒子(微小粒子状物質)による呼吸器症状等の健康影響が懸念されている。このことから、一般大気環境における微小粒子状物質の曝露量と健康影響との関連性を明らかにする。
研究の性格
- 主たるもの:行政支援調査・研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
微小粒子状物質等曝露影響調査(長期疫学調査)では全国7地域において平成13年度から呼吸器症状等に関する質問票調査を実施しており、平成14年度は第1回目調査を平成14年9月まで行うとともに、平成14年10月からは第2年度目の追跡調査を行った。さらに、平成15年度は引き続き第2年度目の追跡調査を平成15年9月まで行った。平成15年10月から小児および保護者を対象として第3年度目の追跡調査を実施した。第4年度目調査は平成16年10月から小児のみを対象として実施し、第5年度目調査は平成17年10月から小児および保護者を対象として実施する。
今年度の研究概要
平成18年度は引き続き最終年度である第5年度目調査を実施し、得られた呼吸器症状等に関する質問票を電算入力した上で、疫学調査の標準的な方法により質問票への記入状況の点検を行い、個人情報保護に留意しつつ解析に有用な形で整理する。また、人口動態統計調査の死亡データについて微小粒子状物質による短期的影響に関する疫学解析のためのデータベースを作成する。疫学調査対象地域における微小粒子状物質や浮遊粒子状物質、窒素酸化物等の大気汚染物質や、人口動態、交通・運輸、社会経済動向等のデータを収集する。これらのデータについて、呼吸器症状の罹患状況、微小粒子状物質濃度等との関連、大気汚染以外の呼吸器症状の要因となる可能性のある諸事象との関連等について、多角的に解析し、微小粒子状物質濃度と呼吸器症状との関連についての検討を行う。
備考
平成16年度課題コード0404BY470
平成17年度課題コード0505BY511
- 関連する研究課題
- 0 : その他の研究活動(環境健康研究領域)
課題代表者
新田 裕史
担当者
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小野 雅司
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山崎 新環境リスク・健康領域
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田村 憲治