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21世紀の炭素管理に向けたアジア陸域生態系の統合的炭素収支研究 II.トップダウン(大気観測)アプローチによるメソスケールの陸域炭素収支解析(平成 18年度)
Terrestrial Carbon-budget Study in Meso-scale by Top-down (Atmospheric) Approach

予算区分
BA 環境-地球推進
研究課題コード
0206BA921
開始/終了年度
2002~2006年
キーワード(日本語)
二酸化炭素,インバースモデル,炭素収支,タワー観測,シベリア
キーワード(英語)
CARBON DIOXIDE, INVERSE MODEL, CARBON BUDGET, TOWER OBSERVATION, SIBERIA

研究概要

本研究では世界の観測空白域の1つであり、今後の気候変動に対して脆弱であると危惧されているシベリア域において、タワー観測ネットワークとインバースモデルを用いてトップダウンアプローチによる亜大陸規模の二酸化炭素収支分布の推定手法を確立することが目的である。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

西シベリア域において複数のタワーを利用して二酸化炭素濃度の連続観測を行う。初年度には遠隔地において消耗品の供給なしに長期観測が可能な小型・省電力型の二酸化炭素連続測定システムを開発し、2年目よりシベリアの既存タワーに順次設置した。一方地域規模のインバース計算を行うために、3次元炭素輸送モデルの高分解能化やインバースモデルの高次元化を行った。最終年には西シベリアの2000kmスケールの領域内における一年分のCO2収支分布を推定する。

今年度の研究概要

西シベリアの2ないし3ヶ所で新たに二酸化炭素濃度連続観測を開始する。インバースモデルは、NIES05輸送モデルに加えて、LMDZモデルを基にした地域規模インバース計算をシベリア域に応用するための改修を行う。これまでタワー観測ネットワークで得られた観測値と、既存のモニタリングデータを合わせてインバースモデルに代入し、西シベリアの2000kmスケールの領域内における一年分のCO2収支分布を推定する。

備考

課題代表者:及川武久(筑波大学)

関連する研究課題
  • 0 : 中核P1 温室効果ガスの長期的濃度変動メカニズムとその地域特性の解明

課題代表者

町田 敏暢

  • 地球システム領域
    大気・海洋モニタリング推進室
  • 室長(研究)
  • 博士(理学)
  • 理学 ,地学,物理学
portrait

担当者

  • Shamil Maksyutov
  • 下山 宏