- 予算区分
- BY 環境-委託請負
- 研究課題コード
- 0505BY518
- 開始/終了年度
- 2005~2005年
- キーワード(日本語)
- 疫学調査, 自動車排出ガス,
- キーワード(英語)
- epidemiological study, automobile exhaust,
研究概要
平成17年度から「局地的大気汚染の健康影響に係る疫学調査(学童コホート調査)」が開始される。学童コホート調査は、大都市部の道路沿道住民における自動車排ガスへの曝露実態を定量的に把握し、住民の呼吸器疾患をはじめとする健康影響との関連性を疫学的に明らかにするものであり、関東地区、中京地区、阪神地区の小学1〜3年生約16,000人を調査対象候補者とし、これらの候補者のうち、保護者の同意が得られた者を対象として実施するものである。疫学調査において最も重要な点のひとつは、多くの候補者から同意を得て、調査対象者に偏りがない状況により調査を実施することであるが、近年、国民の価値観の多様化、個人情報の保護に対する意識の高まり等から疫学調査への同意を得ることが難しくなってきていることが指摘されている。本調査では学童コホート調査における同意を確保することを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:行政支援調査・研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
調査の開始(同意書の配布)に先立ち、小学生を対象としたフィールドにおける疫学調査について豊富な経験を有する熟達した専門家が、候補者の通学する小学校の関係者に十分な説明を行い、調査を実施するために必要な基盤を築くとともに、候補者の保護者の不安を取り除き、信頼と理解を得て、学童コホート調査における同意を確保する。
今年度の研究概要
協力小学校(千葉市:7校、世田谷区:12校、川崎市:5校、名古屋市:10校)、保護者(約9,500人)等への説明を行うためのパンフレット及びポスターを作成する。また、説明内容を標準化するための説明マニュアル、想定質問に対する回答案、および保護者等からの電話による問い合わせに対する対応マニュアルを作成する。協力小学校の教諭等に対して十分な説明を行い、学童コホート調査に対する理解を得るとともに、保護者への説明会等の日程調整を行う。協力小学校の協力を得て保護者への説明会を開催し、保護者に対して十分な説明を行い、学童コホート調査に対する理解を得る。また、フリーダイヤルを設置して、保護者等からの問い合わせに対し適切に対応する。
課題代表者
新田 裕史
担当者
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小野 雅司
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山崎 新環境リスク・健康領域
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山崎 有紀
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豊柴 博義