- 予算区分
- AE 経常
- 研究課題コード
- 0408AE494
- 開始/終了年度
- 2004~2008年
- キーワード(日本語)
- 気候変化, 大気化学, 化学気候モデル,
- キーワード(英語)
- CLIMATE CHANGE, ATMOSPHERIC CHEMISTRY, CHEMISTRY-CLIMATE MODEL,
研究概要
大気化学諸過程は、放射強制や大気の力学を媒介として気候システムの変動性に本質的に関わっている。にも関わらず、将来の気候変化見通しに使用される最新のモデルでも、大気化学の扱いは十分とは言えないのが現状である。こうした状況は、例えば領域規模の気候変化や気候変化における成層圏・対流圏結合の役割等を考える際に大きな問題となり得る。そこで本研究では、大気化学過程が結合された数値モデルを用いて、気候変化における大気化学過程の影響(或いはその逆)に関する理解を深め、可能な限り定量的な理解を得ることを目指す。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
大気大循環モデルに大気中の化学プロセスやエアロゾルの発生・除去過程などを導入したモデル(化学気候モデル)を使用して、対流圏(及び成層圏)の大気化学場の変化を様々な外部条件のもとで計算し、同時に得られる気象場やその長期的な平均としての気候がどのような影響を受けるのかについて研究を行う。対象とする空間スケールは全球から領域規模、特にアジア域の変化に関して重点を置いた解析を行なう。
今年度の研究概要
前年度に得られたデータを、更に別の物理量(降水量や放射フラックスなど)を中心に解析する。また、幾つかの気候強制を変えた実験の結果を使って、統計的な手法により観測された気候変化の要因分析を行なう。並行して、大気化学過程のモデルへの取り込みを進め、そのモデルを用いて予備的な実験を行なう。
課題代表者
永島 達也
- 地球システム領域
- 副領域長
- 博士(理学)
- 物理学,コンピュータ科学,地学