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ダイオキシン類の体内負荷量および生体影響評価に関する研究(平成 17年度)
Exposure and health effects assessment of dioxins

予算区分
AA 重点特別
研究課題コード
0005AA171
開始/終了年度
2000~2005年
キーワード(日本語)
ダイオキシン,曝露量,生体影響,バイオマーカー,リスク評価
キーワード(英語)
DIOXINS,EXPOSURE,HEALTH EFFECTS,BIOMARKER,RISK ASSESSMENT

研究概要

ダイオキシン類のヒトの健康への影響、ことに生殖・発生への影響が懸念されている。ヒトがダイオキシン類にどの程度曝露されており、またそれによってどの程度影響が起きているかについてはほとんど分かっていないのが現状である。特に生殖・発生への影響については、それを評価する適切なバイオマーカーがないことが大きな原因である。本研究では1)ダイオキシン類の曝露量、体内負荷量を評価し、2)生体影響指標(バイオマーカー)の検索・開発を行い、3)体内負荷量との関係を検討し、その中で感受性の決定要因を明らかにする。これらにより、ダイオキシン類の生体影響、特に生殖・発生影響にかかわるリスク評価のための基礎資料を得ることを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

ヒトの血液、組織等を採取し、ダイオキシン類濃度の測定を行う。ダイオキシンにより鋭敏に動くと考えられる生体影響指標の測定法の確立およびヒトサンプルでの測定を行う(平成13年度)。引き続きヒトの試料の採取、ダイオキシン類の測定、生体影響指標の測定、ならびに新規生体影響指標の探索、絞り込みを行う。ダイオキシンに対する感受性を規定する因子について、分子レベルでの検討を行う(平成14年度~平成16年度)。これまでの結果を総合して、体内負荷量の評価、生体影響指標の適用可能性、感受性を規定する因子を分子レベルで明らかにする(平成17年度)。

今年度の研究概要

引き続き、血液、母乳を採取し、母乳細胞のCYP1A1のバイオマーカーとしての有用性を検討する。CYP1A1遺伝子の多型とCYP1A1発現との関係を検討する。これまでの結果を総合して、体内負荷量の評価、生体影響指標の適用可能性、感受性を規定する因子を分子レベルで明らかにする。

備考

共同研究者:森田昌敏(客員研究官)

課題代表者

米元 純三

担当者

  • 森田 昌敏
  • 曽根 秀子
  • 青木 康展
  • 大迫 誠一郎
  • 西村 典子