- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 0506CD228
- 開始/終了年度
- 2005~2006年
- キーワード(日本語)
- 神経免疫機能, 有害化学物質, 脳還流, マウス,
- キーワード(英語)
- neuroimmune functions, harmful toxic chemicals, microdialysis, mouse,
研究概要
最近、我々はナノ粒子を気管内投与して炎症性細胞の肺への浸潤や免疫担当細胞間の情報伝達に働く物質の産生、及びリンパ節への粒子の移行について調べた。その結果、肺胞洗浄液中の炎症性細胞数の増加や炎症誘発性のサイトカイン・ケモカイン産生およびmRNA発現の増加、縦隔リンパ節への粒子の移行などが認められた。しかしながら、有害化学物質の脳への移動または、神経免疫機能への影響についての知見は不十分である。今回の実験では、in vivo マイクロダイアリシス法を用いて、有害化学物質を暴露したマウスの海馬における免疫反応について検討する。本年度は、マウスでのin vivo マイクロダイアリシス法を確立して、有害化学物質を暴露したマウスの海馬と血中におけるサイトカインおよびケモカインの産生を調べる。来年度は、real-time RT-PCR法を用いて、その有害化学物質を暴露したマウスの海馬におけるサイトカインおよびケモカインのmRNA 発現を調べる。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
目的本年度は、マウスでのin vivo マイクロダイアリシス法を確立して、有害化学物質を暴露したマウスの海馬と血中におけるサイトカインおよびケモカイン産生を調べる。材料と方法7週齢のBALB/c 雄マウスをin vivo マイクロダイアリシス用ケージに導入する。低および高濃度の化学物質暴露による脳への経時的影響を調べるために動物をいくつのグループに分ける。8週齢時にで、麻酔下でステレオタキシスを使用し、マウスの海馬にガイドカニューレを植え込み、ダイアリシスするまで、stylet(針)を入れて置く。回復のため六日以上マウスをケージにおく。そして、styletをマイクロダイアリシスプローブで交換して、ポンプを用いて、artificial cerebrospinal fluid でマイクロダイアリシスプローブの膜を通して貫流する。マウスでのin vivo マイクロダイアリシス法を確立したら最初に海馬からmicrodialysate を集めて脳のサイトカインおよびケモカイン産生を調べる。そして、有害化学物質を暴露して、マウスの海馬と血中におけるサイトカインおよびケモカイン産生をELISAで調べる。
今年度の研究概要
本年度(〜平成18年3月31日)の研究実施計画目的本年度は、マウスでのin vivo マイクロダイアリシス法を確立して、有害化学物質を暴露したマウスの海馬と血中におけるサイトカインおよびケモカイン産生を調べる。材料と方法7週齢のBALB/c 雄マウスをin vivo マイクロダイアリシス用ケージに導入する。低および高濃度の化学物質暴露による脳への経時的影響を調べるために動物をいくつのグループに分ける。8週齢時にで、麻酔下でステレオタキシスを使用し、マウスの海馬にガイドカニューレを植え込み、ダイアリシスするまで、stylet(針)を入れて置く。回復のため六日以上マウスをケージにおく。そして、styletをマイクロダイアリシスプローブで交換して、ポンプを用いて、artificial cerebrospinal fluid でマイクロダイアリシスプローブの膜を通して貫流する。マウスでのin vivo マイクロダイアリシス法を確立したら最初に海馬からmicrodialysate を集めて脳のサイトカインおよびケモカイン産生を調べる。そして、有害化学物質を暴露して、マウスの海馬と血中におけるサイトカインおよびケモカイン産生をELISAで調べる。
課題代表者
TIN-TIN-WIN-SHWE
- 環境リスク・健康領域
- シニア研究員
- M.D., Ph.D (Medical Science)
- 医学,生理学,生化学