- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 0406CD492
- 開始/終了年度
- 2004~2006年
- キーワード(日本語)
- ヒト,脳,神経伝達物質,超高磁場MRI,同時計測,
- キーワード(英語)
- HUMAN,BRAIN,NEUROTRANSMITTERS,ULTRA HIGH FIELD MRI,SIMULTANEOUS DETECTION
研究概要
脳内の情報伝達に重要な役割を有する神経伝達物質には、人脳内の主要な興奮性の神経伝達物質であるグルタミン酸と、主要な抑制性の神経伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)があり、環境の脳への影響モニタリングに対してこれ等をin vivo同時計測する意義は大きい。しかし、従来の方法ではこれ等を分離検出することは困難であった。本研究では、ヒト脳内におけるグルタミン酸およびGABAの同時計測法を実現し、同時濃度定量化することを目標とする。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
平成16年度 グルタミン酸とGABAをヒト脳内で分離検出可能な最適計測法を開発し、模擬試料実験により実証する。得られた計測法を用いてヒト脳内の頭頂-後頭葉領域からのグルタミン酸およびGABAを検出する。平成17年度 計測法の改良を実施し、ヒト脳内の他領域からの検出を行う。平成18年度 定量化手法を開発し、ヒト脳内のグルタミン酸およびGABAの濃度定量を行う。
今年度の研究概要
ヒト脳内でグルタミン酸とGABAを分離検出可能な局所励起2D Constant Time COSY法を開発し、ヒト用4.7 T MR装置にて実現する。模擬試料実験によりこの方法を用いて両ピークが検出できることを実証する。続いて、ヒト脳内からの頭頂-後頭葉領域 27 mlから、測定時間30分で、グルタミン酸、GABAピークを検出する。
課題代表者
渡邉 英宏
- 企画部
- フェロー
- 工学博士(物理工学)
- 物理学,工学,医学
担当者
-
三森 文行