- 予算区分
- BE 環境-廃棄物処理
- 研究課題コード
- 0406BE493
- 開始/終了年度
- 2004~2006年
- キーワード(日本語)
- 循環資源,廃棄物,臭素系難燃剤,代謝物,バイオアッセイ,化学分析,トキシコゲノミクス
- キーワード(英語)
- RECYCLING MATERIALS,WASTE,BROMINATED FLAME RETARDANTS,METABOLITE,BIOASSAY,CHEMICAL ANALYSIS,TOXICOGENOMICS
研究概要
臭素系難燃剤を使用してきた経緯と生体や環境への蓄積濃度増加傾向を考慮すると、その曝露要因としては難燃剤の使用及び廃棄プロセスが考えられる。廃棄物のリサイクルや減容に関連する破砕圧縮工程や焼却等の廃棄物処理工程での有機臭素化合物の排出実態について重要なケースを抽出、調査を行い物質循環・廃棄物処理の面から問題認識を進め、排出制御方策の提案を行うことを目的とする。臭素化合物の生体代謝物が多様な毒性ポテンシャルを有する可能性があり、親化合物、代謝物の毒性を取りこぼしなく検出できる包括的なバイオアッセイ/化学分析統合モニタリングツールの開発に取り組んで実態調査に適用するほか、ヒトの有機臭素化合物への曝露状況を把握し、ほとんど明らかにされていない有機臭素化合物の化学毒性リスク評価/制御に資する知見獲得もねらいとする。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:
全体計画
廃棄物試料中の有機臭素化合物について、その生体内活性代謝物の検出も視野に入れたin vitro バイオアッセイスクリーニング法の開発と分析方法の確立を図る。実機規模の施設を含めたケーススタディーを行い、有機臭素化合物の廃棄物への混入がリサイクル物、処理排出物の化学/毒性性状に及ぼす影響についてアッセイ/分析統合評価を踏まえて考察し、制御方策を提案する。ヒトの有機臭素化合物への曝露状況を把握し、トキシコゲノミクス手法によるヒト組織(臍帯)での遺伝子発現解析を組み合わせ有機臭素化合物の毒性について考察を行う。
今年度の研究概要
モニタリングのためのin vitro バイオアッセイ/化学分析手法の開発とバリデーションを実施する。また、循環・廃棄過程における有機臭素化合物の排出実態調査を行い、アッセイ/化学分析の適用を図り、モニタリング手法の最適化を試みる。ヒト臍帯組織における有機臭素化合物の分析とトキシコゲノミクス手法の適用を行う。
備考
共同研究機関:千葉大学
課題代表者
滝上 英孝
担当者
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高橋 真
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酒井 伸一