- 予算区分
- BA 環境-地球推進 B-12
- 研究課題コード
- 0406BA488
- 開始/終了年度
- 2004~2006年
- キーワード(日本語)
- 温暖化影響評価,高解像度気候モデル,極端な気象現象
- キーワード(英語)
- IMPACT ASSESSMENT OF CLIMATE CHANGE,HIGH-RESOLUTION CLIMATE MODEL,EXTREME EVENTS
研究概要
日本が有する世界最大規模のスーパーコンピュータである「地球シミュレータ」上で(別課題により)計算された、世界最高解像度の大気海洋結合気候モデルによる将来の気候変化見通しシミュレーション実験結果を用いて、高温日や豪雨などの極端な気象現象(極値現象)の効果を含んだ温暖化影響評価を水資源、農業、健康分野について行う。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:
全体計画
高解像度大気モデルの極値現象再現性の検討、日単位気候変化シナリオを用いた影響評価手法の検討、温暖化時の極値現象・変動性変化の解析 (16年度)高解像度大気海洋結合モデルの極値現象再現性の検討、水資源・水害・農業および健康分野の影響評価、重大な影響が生じる場所での気候変化メカニズム解析(17年度)高解像度大気海洋結合モデルの20世紀再現実験における極値現象再現性の検討、水資源・水害・農業分野の適応策検討、重大な影響が生じる場所での気候変化の不確実性検討 (18年度)
今年度の研究概要
入力データの変数と時間解像度の検討を行うとともに、高解像度大気モデルによる現在気候再現実験結果における極値出現頻度の検証および問題点の同定を行う。高解像度大気モデルによる計算結果を用いて、極値現象を含む気候変化シナリオを開発するための手法について検討を行い技術的な課題を明らかにするとともに、水資源および農業分野の温暖化影響評価を行い日単位気候シナリオを用いた評価の有効性を示す。高解像度大気モデルによる現在気候再現実験と二酸化炭素倍増実験の結果を解析し、温暖化により極値現象の発生頻度分布や気候の年々変動性がどのように変化する可能性があるかについて、知見を得る。