- 予算区分
- AF 奨励
- 研究課題コード
- 0404AF355
- 開始/終了年度
- 2004~2004年
- キーワード(日本語)
- 分光計測,遠隔計測,実験室分光,分光パラメータ
- キーワード(英語)
- SPECTROSCOPIC MEASUREMENT,REMOTE SENSING,LABORATORY SPECTROSCOPY,LINE INTENSITY,PROFILE,PRESSURE EFFECT
研究概要
最近の地球大気観測では1%を切る精度で存在量の導出が要求されている。このために、高精度分光パラメータは必須であるが絶対的に不足し、評価も不十分である。実際は、実験室分光装置の不安定性、測定条件の不確定性等のために、精度がところどころ精度が10~20%以上で大気観測に耐えれない部分が残されている。本研究では、実験室測定と大気観測と相互比較し、全体として3%より良い精度分光パラメータの取得を目指す。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
温室効果、オゾン層破壊関連大気微量成分の分光パラメータ(周波数、強度、圧力幅係数、温度依存係数等)の実験室測定と大気環境遠隔計測による高精度取得・相互評価が出来る体制を構築する。つまり、[1]環境研の大気観測用フーリエ分光計を用いた実験室測定装置で強度・プロファイルを高精度に測定し、分光パラメータの全体的精度向上を行う。[2]近赤外ダイオード分光計用い、特に重要な部分の分光パラメータ超高精度化を行う。[3]フーリエ分光計を用いた大気微量成分の環境計測を行い、大気中存在量を求める。この結果を踏まえ分光パラメータの評価行い、実験室測定へのフィードバックかける。本研究は上記の中のフーリエ分光計による実験室測定[1]および大気測定[3]を中心に行う。
今年度の研究概要
実験室分光測定及び大気観測の分光計は環境研の大気観測用フーリエ分光計Bruker IFS 120HRを用いる。これに、吸収ガスセル、排気系、光学系設置し、実験室で強度・プロファイルを高精度に測定する装置を整備する。測定データを解析し、分光パラメータの取得を行う。また、太陽光を光源として大気微量成分の計測を行い、解析を行い大気中存在量を求める。この結果を踏まえ分光パラメータの相互評価を行う。二酸化炭素、メタン、酸素等を測定対象とする。
課題代表者
森野 勇
- 地球システム領域
衛星観測研究室 - 室長(研究)
- 博士 (理学)
- 物理学,化学
担当者
-
杉本 伸夫
-
中根 英昭