- 予算区分
- AF 奨励
- 研究課題コード
- 0304AF575
- 開始/終了年度
- 2003~2004年
- キーワード(日本語)
- 脳,神経伝達物質,化学物質,磁気共鳴装置,1H磁気共鳴スペクトロスコピー,invivo
- キーワード(英語)
- BRAIN,NEUROTRANSMITTER,CHEMICAL COMPOUNDS,NMR SYSTEM,'H NMR SPECTROSCOPY,IN VIVO
研究概要
神経伝達物質は脳内の情報伝達に重要な役割を有するため、化学物質の脳への影響評価に対してこれ等をin vivo計測する意義は大きい。このうち、グルタミン酸は人脳内の主要な興奮性の神経伝達物質であり、γ-アミノ酪酸(GABA)は、主要な抑制性の神経伝達物質である。しかしながら、グルタミン酸は、脳内に多く存在するグルタミンと化学構造が類似しているため、分離検出が困難である。一方、GABAは、巨大分子ピークとオーバーラップするため、検出が困難である。そこで、本研究では、グルタミン酸およびGABAのin vivo計測が可能な方法を見出し、4.7T in vivo NMRスペクトロメーター上にてin vivo計測を実現することを目標とする。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
平成15年度 グルタミン酸とグルタミンの分離検出およびGABAの検出に最適な計測法を決定する。次に、in vivo計測を可能とする局所化シーケンスによる計測を実現し、模擬試薬(ファントム)実験により実証する。
平成16年度 開発した局所化計測法のin vivo応用を行い、in vivo計測を実現する。
今年度の研究概要
局所励起2D Constant Time COSY法のin vivo応用を実施する。本方法により、人脳内の2Dスペクトルが取得でき、グルタミン酸、グルタミンおよびGABAがin vivo計測できることを実証する。
課題代表者
渡邉 英宏
- 企画部
- フェロー
- 工学博士(物理工学)
- 物理学,工学,医学
担当者
-
三森 文行
-
高屋 展宏