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PCBの排出インベントリ作成とその検証(平成 16年度)
Compilation and verification of the emission inventories of PCB

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0304AE546
開始/終了年度
2003~2004年
キーワード(日本語)
排出インベントリ,POPs,PCB,発生源解析,マスバランス
キーワード(英語)
EMISSION INVENTORY,POPS,PCB,SOURCE APPORTIONMENT,MASS BALANCE

研究概要

POPs条約への加盟をうけ、環境省HCB等インベントリ検討会でPCB, HCB の排出インベントリ作成に向けた検討が進められている。これまでに、発生源に関する文献レビューおよび主要と目される発生源の実測調査によってインベントリの試作が行われており、今後はその包括性や妥当性の検証作業が重要になると考えられる。特に、一つ一つの発生源を積み上げていく方法に加えて、作成したインベントリがどこまで把握出来ているかをトップダウンで推定することが重要である。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:

全体計画

本研究では、まず排出インベントリから推定される降下物フラックス量や各種環境媒体中濃度を環境挙動モデルにより計算し、環境モニタリングによる実測値と比較する。これにより、排出インベントリの妥当性や未把握の発生源の寄与の程度について検討し、排出インベントリの正確性向上に寄与する。

今年度の研究概要

直近年のPCB大気モニタリング結果ならびに発生源での排ガス測定結果を用いて、発生源解析の精度を高める。また、測定点と発生源の地理的分布を考慮した解析を試みる。また、個別発生源(土壌からの揮散、保管PCBからの漏出等)からの放出量を見積もることにより、PCB製品由来と推定された発生源を、(1)過去に放出されたPCBの環境中での再循環と、(2)保管中のPCB廃棄物からの新規環境放出とに分離することを試みる。

課題代表者

平井 康宏

担当者

  • 滝上 英孝
  • 野馬 幸生
  • 酒井 伸一