- 予算区分
- AE 経常
- 研究課題コード
- 0105AE213
- 開始/終了年度
- 2001~2005年
- キーワード(日本語)
- 底生生物,物質循環,水中底生相互作用,富栄養化,汚濁物質
- キーワード(英語)
- BENTHOS,MATERIAL CYCLE,BENTHIC PELAGIC INTERACTION,EUTROPHICATION,POLLUTANT
研究概要
海底には様々な底生生物が生息している。特に、富栄養化した内湾において、底生生物の生物量が多く、水質浄化や物質循環に大きく影響している。本研究では、現場における一次生産と合わせて解析することで、底生生物が、栄養塩、汚濁物質の物質循環にいかに寄与するかを明らかにすることを目的とする。14年度:甲殻類、多毛類、軟体動物などの底生生物による有機物の摂食速度を明らかにする。15年度:底生生物による有機物分解速度等を測定し、炭素・酸素の物質循環を明らかにする。16年度:底生生物による汚濁物質濃縮過程を明らかにし、生態系内の汚濁物質の物質循環を解明する。17年度:内湾沿岸域における重油などの汚濁物質の除去機構を調査し、汚濁物質除去のために必要な栄養塩等の物質循環を解明する。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:
全体計画
14年度:東京湾、福島県松川浦等における野外実験と室内実験により、底生生物が、浮遊生態系により生産され沈降する有機物を摂食する速度を明らかにする。15年度:野外と室内実験から底生生物による有機物分解及び同化、酸素消費速度等を求める。16年度:野外調査及び室内実験により、底生生物が物質循環に占める役割を明らかにする。17年度:野外調査、野外実験により、底生生態系が重油等の汚濁物質分解過程を解明する。
今年度の研究概要
東京湾の浅海域で二枚貝の分布を調査し、特に移入種とみられるビノスガイの広がりを確認する。本種とアサリ、シオフキガイなどとの生態学的な違いや、物質循環に占める役割の違いをを明らかにする。