2018年12月27日
木漏れ日便り
秋の終わりがしだいに近づくころ、木々の葉は色づきます。葉の緑色の色素(クロロフィル)が分解されると、もともと葉の中にあった黄色い色素(カロテノイド)が見えてきます。イチョウ(写真1)はとてもあざやかな黄色になりますし、クロモジ(写真2)もきれいな黄色です。これに、あらたに作られた赤い色素(アントシアン)が重なると、さまざまな色合いの紅葉となります。それらを見比べるのも秋の楽しみです。アカシデ(写真3)は橙色。写真4のヌルデは色付く途中で、緑がうっすら残っているところ、黄色いところ、赤みがさしているところがまだらになり、味わいの違う美しさです。ツタ(写真5)はしっかりと赤くなりますし、サクラの紅葉(写真6)も花に劣らず美しいものです。桜紅葉(さくらもみじ)は秋の季語です。
(竹中明夫)






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